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終りに見た街 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2013/06/06 |
JAN | 9784094088328 |
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終りに見た街
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近い将来こうなるかもしれないという、過去を繰り返さないよう戦争の恐ろしさと普遍性を伝えて警鐘を鳴らしてくれる作品。こわい。SFって壮大すぎると少し苦手なんだけど、これは突飛もなくて非現実的なのにかなり現実味を帯びていてすっと話が入ってきた。感受性の扉を急いで閉めて逃げ続けなければ発狂してしまうような惨たらしいリアル。 世代を隔てる見えない溝が、あり得ない有事に晒されることによって浮き彫りになる。国に従い周りに合わせて鼓舞することによって、置かれた状況に抗わず溶け込みたいという願望。過去を変えようと非国民のように行動することで、責務を放棄して放蕩しているかのような肩身の狭い思いをする。 突如天地がひっくり返り、時代、世代がないまぜになり全てが引き込まれて近未来の風景が重く低くのしかかってくる。 途中引用された荷風の日記"およそ、このたびの開戦以来、民衆の心情ほど解しがたきはなし。多年生活せし職業をうばはれ、徴集せらるるもさして悲しまず、空襲近しといはれても、また、さらに驚き騒はがず"という記述の様子が過去現在未来においてありありと想像できる。
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「戦時下にタイムスリップしてしまった家族!! 東京近郊に住む平凡な家族は、ある朝、戦時中(昭和19年)の日本にタイムスリップしていた――信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれた世界は、戦時下の「食糧不足」「言論統制」「強制疎開」「大空襲」の時代だった。憎むべ...
「戦時下にタイムスリップしてしまった家族!! 東京近郊に住む平凡な家族は、ある朝、戦時中(昭和19年)の日本にタイムスリップしていた――信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれた世界は、戦時下の「食糧不足」「言論統制」「強制疎開」「大空襲」の時代だった。憎むべき〈戦争〉の時代に、〈飽食した〉現代人はどう立ち向かうのか。太平洋戦争末期、敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、驚くべき結末が待ちうける戦慄の寓話。」 「戦争の本質と人間の愚かさを見つめた小説。国や世間、周囲の人々にあらがって生きることは難しい。平和な時代を生きる私達のあやうやさや弱さがうきぼりになっていく。」 (『いつか君に出会ってほしい本』田村文著 の紹介より)
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もしも、今タイムスリップしたら? 今の記憶を持って過去に戻ったら、自分ならどうするだろうか? 誰しもが一度ならずとも思ったこと、想像したことあるだろう、もしもの話 この先の未来を知っていて、それでも自分は自分でいられるのか? そして、これは本当に過去なのか? それともーーー ...
もしも、今タイムスリップしたら? 今の記憶を持って過去に戻ったら、自分ならどうするだろうか? 誰しもが一度ならずとも思ったこと、想像したことあるだろう、もしもの話 この先の未来を知っていて、それでも自分は自分でいられるのか? そして、これは本当に過去なのか? それともーーー SFと恐怖が見事に重なっている ラストまで見逃せない 本閉じた後、自分ならどうするだろう?どうなるだろう? と、考えたくなる余韻をくれる一冊です
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