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絞首刑
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絞首刑
¥330
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商品レビュー
4.6
14件のお客様レビュー
素晴らしい内容だった。 一つの事件&死刑囚ごとに章を分け、事件の背景、犯人の動機と行動、裁判、遺族の心情、死刑囚の心理と心境の変化が、事件ごとにフラットに描かれてる。 著者は明らかに死刑廃止論者なんだけど、その自身の理念はあとがきまで我慢しているのもよかった。 深い位...
素晴らしい内容だった。 一つの事件&死刑囚ごとに章を分け、事件の背景、犯人の動機と行動、裁判、遺族の心情、死刑囚の心理と心境の変化が、事件ごとにフラットに描かれてる。 著者は明らかに死刑廃止論者なんだけど、その自身の理念はあとがきまで我慢しているのもよかった。 深い位置まで死刑囚に関わっているから、当然心情的には死刑廃止に傾くのは当然でそれを否定することはない。死刑/死刑囚に近い人ほど死刑廃止論を持つのは皮肉である。
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ここまで色々取材できたのがすごいなあというのがシンプルに感じたこと。 面会中の写真はどうやって撮影できたのか気になる。 死刑はどちらかというと賛成の立場だけど、こういった実際に死刑に関わる人たちの声を聞くと揺れてしまう。
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目には目を。凶悪犯罪の加害者に対する被害者遺族の憎悪と周囲の同情、そこに許しは到底無く、ただ復讐心へと駆り立てる。その結果は何も生まれない、それどころか刑執行に携わる刑務官の精神を蝕んでいく現実に誰も感知しない。愚挙とも言い切れる日本の極刑はなぜいまだに多数支持されるのか、これを...
目には目を。凶悪犯罪の加害者に対する被害者遺族の憎悪と周囲の同情、そこに許しは到底無く、ただ復讐心へと駆り立てる。その結果は何も生まれない、それどころか刑執行に携わる刑務官の精神を蝕んでいく現実に誰も感知しない。愚挙とも言い切れる日本の極刑はなぜいまだに多数支持されるのか、これを正義と言い切る人々は他者を慮る思考を捨てたも同然、自己責任に帰結する現代の病であろう。確かに苦しい、だが居心地良くない感情に真正面から向き合う姿勢こそ徳となる。加害者だけではなく私たちが共に考えることが大切。
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