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ゴースト・ハント
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ゴースト・ハント
¥1,595
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
気づいたら10年積読していた……。後書を読むと短編のあちらこちらに著者の姿が写り込んでいるようで(編集者、牧師など)面白い。 「赤い館」などはゴシック・ホラーものだが、ホラーの枠に収まらない作品や現代的な筆致も見られる。「赤い館」、「チャレルの谷」が印象に残った。
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- ネタバレ
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なにか謂れのある場所に忠告を無視して行く→死亡のパターンが多い。それでも話としてはそれぞれ違う。ラジオ番組の話が独特だった。 "いやあ、これはみなさん、こんばんは。あなた方は教授をどうしちゃったんですか?教授が死んだことは知ってますよ。手についた血は教授のですが、見えますか。教授をどうしちゃったんですか?ちょっと場所を空けてください。みなさん、失礼、教授をどうしちゃったんですか?おや、わたしに歌って欲しいんですか、ラーララー。 スイッチを切れったら、くそやろう。 こりゃしかし何とも傑作じゃないですか、はっはっはっはっ、わたしはいま笑っていますね、みなさん。 ああ、これは教授であるはずがない。教授の髭は赤くなかった。あまりくっつかないでくれよ、くっつくなって言ってるだろう。いったいおれに何をさせたいんだ、川へ行かせたいんだろう、そうじゃないのか、はっはっは、いますぐかい?君たちも一緒にくるかい?だったらこいよ、川へ行こう。さあ、川へ行こう。"
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図書館より 怪奇小説18作品を収録した短編集。 収録作品はどれも正当派のゴーストストーリー。ドストレートすぎてもはや書かれなくなった、という表現が正しいのかどうか分かりませんが、それだけゴシックな雰囲気が漂っています。 個人的な問題として文体との相性が良くなかったです...
図書館より 怪奇小説18作品を収録した短編集。 収録作品はどれも正当派のゴーストストーリー。ドストレートすぎてもはや書かれなくなった、という表現が正しいのかどうか分かりませんが、それだけゴシックな雰囲気が漂っています。 個人的な問題として文体との相性が良くなかったです…。展開はどれも面白そうだったのですが、海外の古い作品となるとどうしても、そういう問題が出てきてしまうなあ。 印象的なのは表題作の「ゴースト・ハント」ラジオのリポーターが幽霊屋敷のリポートを実況中継する短編。 これはリポーターが実況のようにずっとしゃべり続けているので、地の文がないので読みやすかったです。 そして徐々に一貫性がなくなり、人間性が変化していくリポーターの実況の恐ろしさたるや…。宮部みゆきさんがホラー系のアンソロジーで選んでいた作品なのですが、今回改めて読んでもやっぱり怖かったです。 「目隠し遊び」も数ページの掌編で読みやすく怖かったです。農夫が頑なに一つの言葉を繰り返すラストは、下手な恐怖シーンの描写よりよっぽど想像力が喚起され、怖くなります。
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