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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | G.B. |
発売年月日 | 2012/06/12 |
JAN | 9784901841979 |
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極彩からだ図鑑
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極彩からだ図鑑
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
まさに『ミクロの決死圏』『ワンダービートS』の世界。 昔から人体に関しては、どうしてもグロさが先に立って苦手なのだが、その価値観を揺るがした、国営放送の『驚異の小宇宙・人体』と似た衝撃。 未だに怖いことは怖いけれど、それでも繊細な造形には美しさを感じ、またそのメカニズムの緻...
まさに『ミクロの決死圏』『ワンダービートS』の世界。 昔から人体に関しては、どうしてもグロさが先に立って苦手なのだが、その価値観を揺るがした、国営放送の『驚異の小宇宙・人体』と似た衝撃。 未だに怖いことは怖いけれど、それでも繊細な造形には美しさを感じ、またそのメカニズムの緻密さと合理性には畏敬の念を覚える。
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これはすごい! 人体のあらゆる部分を、顕微鏡をはじめとする最新のイメージング技術と染色法を駆使して観察、撮影した人体図鑑。 まずはその精緻な写真に驚かされる。 それぞれの組織の特徴を利用した染色方法で、各組織を染め上げ撮影されているそうなのだが(難しいことはよくわからない…汗...
これはすごい! 人体のあらゆる部分を、顕微鏡をはじめとする最新のイメージング技術と染色法を駆使して観察、撮影した人体図鑑。 まずはその精緻な写真に驚かされる。 それぞれの組織の特徴を利用した染色方法で、各組織を染め上げ撮影されているそうなのだが(難しいことはよくわからない…汗)、その美しさといったら! 確かに、若干グロテスクな感じがするものもないではないが、こんなに精緻で美しいものが人間の体の中にあるなんて!自然にこんなアーティスティックな形状がつくられるなんて!という感動に、グロテスクさなんて吹き飛んだ。 さらに素晴らしいのはその解説。 各々の写真ごとに、構造の説明やちょっとしたトピックが書き添えられているのだが、人体の構造を知る重要なポイントやその不思議さ、そして興味深いエピソードがギュッと僅か10行程度の中に凝縮されていて、本当に面白い。 ここを読むだけでも人体博士になれそう。 この本が欲しいが高いので、ここの解説だけでも全部書き写そうかと思うくらい。 特に印象的だったのが小腸の解説。 小腸は非常に病気になりにくい器官なのだそうだ。植物と動物の差は小腸のあるなしだというくらい、小腸の生物に対する働きは大きいらしい。 小腸が脳の指令を受けずに働くという話は聞いたことがある。受精卵が細胞分裂を繰り返して一番最初につくられる器官は腸だというが、それはやっぱり小腸なのかな。 それから、ひとつひとつの細胞が小さいのは周知の事実、一番大きい細胞が卵子なのも有名だが、なんと一番長いのは坐骨神経の細胞で1メートルくらいあるらしい。へ~ぇ。 「はじめに」では、福岡伸一氏の敬愛する、顕微鏡による人体観察の先駆者レーウェンフックについて、ピロリ菌のページでは、先日読んだ「世にも奇妙な人体実験の歴史」でも取り上げられた、自分でピロリ菌を飲み込んで実験したバリー・マーシャルについても紹介されていた。 欲しいなあ、この本。 何度も読んだら、その都度面白い発見がありそう。 でも高いなあ…。
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Seeing is believing. 見ることは信ずること(百聞は一見に如かず)という。 “see”は「見る」の他に、「理解する」の意を持つ言葉でもある。 本書の膨大な顕微鏡写真を見ていると、かたちを見ることの楽しさに時を忘れる。 光学顕微鏡・蛍光顕微鏡・透過型顕微鏡・走査...
Seeing is believing. 見ることは信ずること(百聞は一見に如かず)という。 “see”は「見る」の他に、「理解する」の意を持つ言葉でもある。 本書の膨大な顕微鏡写真を見ていると、かたちを見ることの楽しさに時を忘れる。 光学顕微鏡・蛍光顕微鏡・透過型顕微鏡・走査型顕微鏡などの多様な装置、グラム染色・銀染色・免疫染色・DAPI染色などの数多くの染色法、凍結割断法・パラフィン切片作製法などの標本作製法を組み合わせ、人体の各部や病原体のミクロの世界に読者を誘う。 細胞内の各器官、それぞれの働きに合わせて特殊化された形態を持つ細胞、臓器の内部、病気に罹患した臓器の像、そして病原体。 体内にあるそうしたものたちの形を見ることで、身近で具体的なものとして内なる宇宙を思い浮かべることができる。 写真はScience Photo Libraryによるもの。写真家や科学・医学の専門家の集団であり、医学や科学に関する質の高い写真を提供しているようだ。 写真の美しさはとにかくすばらしい。技術に関する簡単な説明があるところもよい。 個人的には手指の血管造影法による写真、受精の瞬間の電顕写真、膀胱のコラーゲン線維、胆石の結晶、赤血球を取り巻く大腸菌の写真あたりが印象的だった。 各項目に付記された解説(左明氏)は、雑学的なおもしろさもあり、読み応えのあるコラムになっている。 印象に残ったものを拾うと ・肝臓の細胞には染色体数が23対より多いものがある。 ・腸は脳とは独立に働き、そればかりか毒素が入ってきたときには脳に働きかけ、嘔吐を促す働きもあるという。 ・かつての煙突掃除夫には皮膚癌が多く、掃除後に体を洗う習慣がある者では発症が低かったそうだ。 ・野口英世は梅毒が精神障害の元となることを突き止めたが、身体的な疾患と精神障害が同じ原因に基づくことを明らかにしたのはこれが最初であったという。 気になった点を2つ挙げれば ・各項目ごとに人体の輪郭図が描かれているが、せっかく描くのであれば、話題となっている臓器や病原体が体内のどの辺りに位置するか、簡単に記してあるとよりイメージが湧きやすいと思う。全身なら全身を別の色で塗ったり、血液なら血管を模式的に書き入れたり。 ・倍率がx(数字)で書かれていたが、1μmとか100μm等のスケールバーを写真内に入れてもらった方がわかりやすいのではないか。 見て美しく、読んで楽しい。 手に取るたび、さまざまに発見がありそうな楽しい図鑑である。 高校生、大学生、一般の広い方にお薦め。
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