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新明解国語辞典 第7版
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新明解国語辞典 第7版
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2件のお客様レビュー
短歌作りにネットで調べてばかりはいかんよね、山田航さんみたいに辞典遊びできるようにならないとねっと思って辞典探し。 短歌通信講座でお薦め国語辞典の一つとしてこちらが紹介されており、古本屋さんで第7版があったので年始に購入しました。やっぱり紙の手触りで言葉を調べるのって面白い。 k...
短歌作りにネットで調べてばかりはいかんよね、山田航さんみたいに辞典遊びできるようにならないとねっと思って辞典探し。 短歌通信講座でお薦め国語辞典の一つとしてこちらが紹介されており、古本屋さんで第7版があったので年始に購入しました。やっぱり紙の手触りで言葉を調べるのって面白い。 kuma0504さんが、第5版を載せていて、恋愛とか読書とか書評とかの意味を調べてふむふむ奥深さを堪能。
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『新明解国語辞典』は「考える辞書」をセールスポイントとする国語辞典である。国語辞典は言葉の意味や用例を説明した書籍である。『新明解国語辞典』は、それを超え、「日常の言語生活において使われる、言葉の使用例を徹底して調べ尽くした上の、深い思索の結果としての語釈をほどこした辞書」を目指...
『新明解国語辞典』は「考える辞書」をセールスポイントとする国語辞典である。国語辞典は言葉の意味や用例を説明した書籍である。『新明解国語辞典』は、それを超え、「日常の言語生活において使われる、言葉の使用例を徹底して調べ尽くした上の、深い思索の結果としての語釈をほどこした辞書」を目指す。このため、『新明解国語辞典』の言葉の説明は一般の辞書に比べてユニークである。このユニークさは読み物としては面白いが、辞書編集者の主観、もっと言えば独断と偏見が込められていないか吟味する必要がある。 例えば管見という言葉がある。『デジタル大辞泉』は「細い管(くだ)を通して見る意」であり、「狭い見識。視野の狭い考え方。「管見にとらわれる」」「自分の知識・見解・意見をへりくだっていう語」となる。 『精選版 日本国語大辞典』では「竹のくだを通して見るの意から」「見識が狭いこと。あることについての視野が狭いこと」「自分の知識や見解、意見などをへりくだっていう語」である。ともに私見の謙譲語になる。 ところが、『新明解国語辞典』は別の要素が加わる。「〔くだを通して見る意〕〔第一級とも言える知識人や、自分の経歴に悔い無き自信を持つトップクラスの人たちが〕個人としての△見聞(見解)を狭いものとして他人に示す謙譲語」。 『新明解国語辞典』によれば管見という言葉は謙譲語として謙遜しているだけではなく、表向き謙遜しながらも逆に知識があることをアピールする言葉になる。しかし、これは国語辞書としては皮肉を込めすぎているだろう。そもそも謙譲語とは、そのようなものである。「つまらないものですが」と言いながら、本当につまらないとは思っていない。 そもそも管見という言葉は私見に比べて認知されていない。管見という言葉を知っているだけでも知識人である。「日常の言語生活において使われる、言葉の使用例を徹底して調べ尽くした」『新明解国語辞典』は、管見を「知識人」や「トップクラスの人たち」しか使わない言葉と判断したかもしれないが、管見という言葉そのものが「知識人」や「トップクラスの人たち」しか使わない言葉かは別問題である。 管見という言葉に形式的に謙遜しつつも実は謙遜していない感覚を読み込む『新明解国語辞典』の解釈は読み物として面白い。しかし、『新明解国語辞典』の辞書としての特殊性を認識せず、これを辞書に書いてある正しい言葉の意味として鬼の首を取ったかのように指摘することは危険である。
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