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ぜんぶの後に残るもの

川上未映子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/08/31
JAN 9784103256229

ぜんぶの後に残るもの

¥220

商品レビュー

3.5

38件のお客様レビュー

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2023/10/01

以前も書いたことがあったと思うけど、川上未映子さんのタイトルのつけ方が大好き。 「ぜんぶの後に残るもの」。 いいよね。 うんうん、と共感する場面も、着眼点の鋭さにハッとさせられる部分もたーくさんあったけど、ちょこちょこスキマ時間に読んだので結構忘れてしまっている。 P.81 ...

以前も書いたことがあったと思うけど、川上未映子さんのタイトルのつけ方が大好き。 「ぜんぶの後に残るもの」。 いいよね。 うんうん、と共感する場面も、着眼点の鋭さにハッとさせられる部分もたーくさんあったけど、ちょこちょこスキマ時間に読んだので結構忘れてしまっている。 P.81 唇ちょっと赤いのか 川上弘美さんの「センセイの鞄」から派生したエッセイ。この人のことも私は結構好きなんだけど、また再読したくなった。すごく。 P.112 プールで響き渡るもの (略)なんというか母がこれもう、水中から胸が1mは優に上がってるのではないのというくらいの極上としかいいようのないバタフライで、鷲の羽のような水しぶきを建てながらばっさばっさこちらへ向かってくるではないか。ヒイ!とみじかく声をあげたわたしは、予想もしなかった母の勇姿に見とれ、あ…みたいな感じになって、そうするうちにもまさかのオールバタフライという吉永小百合さんも驚きの展開で母はがんがん近づいてくる。そしてわたしが立っている終点まで来るとなんかプロっぽい感じでいったん水のなかに溜める感じで深く潜るのだった。 「うっまいやん!」と半ば照れ隠し&大阪のツッコミの感じで母の水泳帽の横をパーンとはたいたら、その音はプール的に甲高く特徴的に響き渡り、そしてよくみるとそれは母ではない別のご婦人で、わたしはヒイ!と声をあげ「ミエちゃーん、いくよお」の呑気な声が逆サイドから聞こえるなか、プールのなかで跳ね上がって土下座したのだった。 P.147 「字」の国の人だもの 有名人のサインに惚れ惚れしてしまうの、わかる~となった。壁がサインで敷き詰められたラーメン屋さんなどに行くと、延々ときょろきょろして、それが誰のものであるのか、解読しようとしてしまう。 P.150 一夜漬けの本気 これも共感しまくったのだけれど、なぜ女子はある一定の年齢になると丸文字に憧れ始めるのか。 小学校低学年の頃は書道を習っていたので、割と綺麗な文字が書けたのだけど、5年生くらいになると角の取れた丸い文字を書くことに傾倒し、おかげで自分の文字が著しく退化してしまったというのがあった。 中学2,3年でようやく大人っぽい文字に憧れるようになったのだけど、これが元のようになかなか書けない。文字だけで頭が良く見られたい。

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2023/04/23

川上未映子さんの本はもともとすごく好きだけど、エッセイになると、小説よりも読みやすく、文がするすると頭に入っていく感覚がとても好きです。普段感じている漠然とした気持ちを、言語化してくれていて、割とさらりと読めました。考えさせられるところがあるかと思えば、くすりと笑ってしまうところ...

川上未映子さんの本はもともとすごく好きだけど、エッセイになると、小説よりも読みやすく、文がするすると頭に入っていく感覚がとても好きです。普段感じている漠然とした気持ちを、言語化してくれていて、割とさらりと読めました。考えさせられるところがあるかと思えば、くすりと笑ってしまうところもあり、とても面白かったです。

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2022/12/31

すべてはあの謎にむかって P29みんなが等しくかけがえのない一回性を生きているからこそ、どうじにそれが等しく無価値になるのではなかったか。「わたし」というものはほとんど無限に存在している/してきた人間のなかの一例でしかないわけで、圧倒的なその感触を踏まえるところからしか、「わたし...

すべてはあの謎にむかって P29みんなが等しくかけがえのない一回性を生きているからこそ、どうじにそれが等しく無価値になるのではなかったか。「わたし」というものはほとんど無限に存在している/してきた人間のなかの一例でしかないわけで、圧倒的なその感触を踏まえるところからしか、「わたし」の唯一性は立ちあがってこないのではないのだろうか。 P100彼女の家族に思う悲しさに覚えがありまくる P103どれだけ洗練されていても「美化」と「泣き」はつねに安易で、回避したいところではある。

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