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方法としての心理学史
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方法としての心理学史
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心理学の歴史、とくにヴィルヘルム・ヴントを中心とする実験心理学の創設の意義について、わかりやすく解説している本です。また、近代以降の日本における心理学の受容史についても触れられています。 カントは『自然科学の形而上学的原理』のなかで、人間の心理を記述する経験的心理学は数学による...
心理学の歴史、とくにヴィルヘルム・ヴントを中心とする実験心理学の創設の意義について、わかりやすく解説している本です。また、近代以降の日本における心理学の受容史についても触れられています。 カントは『自然科学の形而上学的原理』のなかで、人間の心理を記述する経験的心理学は数学による表現や実験による探究など、自然科学がそなえていなければならない特徴を欠いており、経験科学としての心理学は不可能だと主張しました。著者はこのカントのことばに注目し、ウェーバー、フェヒナー、ヴントといった心理学の創始者たちがカントの「不可能宣言」をどのように乗り越えていったのかを概観し、自然科学としての心理学が誕生した歴史的なプロセスを解き明かしています。 さらに、西周、元良勇次郎、福来友吉といった、近代日本に心理学を導入した先駆者たちの業績の解説と、心理学史を学ぶためのガイダンスが置かれています。 学説史というのは、どの分野でも少々とっつきにくいと感じるものですが、本書は非常にわかりやすく書かれており、おもしろく読むことができました。
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