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軽蔑 角川文庫

中上健次【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2011/03/24
JAN 9784041456125

軽蔑

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商品レビュー

3.5

21件のお客様レビュー

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2023/05/03

突き詰める所までいった路地シリーズから一転、当時の中上の筆力による最期の長編。 中上の良いとこも悪いとこも全て入った、中上にしか描けない男と女の物語。 前提として、正直チンピラにもなり切れていない馬鹿男と見る目の無い主人公に感情移入する読者は居ない筈。 ただ、彼らの世界の中で真剣...

突き詰める所までいった路地シリーズから一転、当時の中上の筆力による最期の長編。 中上の良いとこも悪いとこも全て入った、中上にしか描けない男と女の物語。 前提として、正直チンピラにもなり切れていない馬鹿男と見る目の無い主人公に感情移入する読者は居ない筈。 ただ、彼らの世界の中で真剣に人を愛している彼らは美しい。ラストも含め、読んで良かったと思える綺麗な作品だった。

Posted by ブクログ

2015/11/08

中上の作品を読み進んでいると、棟方志功の姿が思い浮かぶ。古い映像で見た棟方の姿は、版木に一心不乱に向き合い、同じ箇所を何回も何回も、執拗に見えるくらい彫りを加え続けていた。それ自体は人を殺傷すらできる彫刻刀を、まるで本来、人や自分自身の身体を傷つけるために振り上げたものを、そうす...

中上の作品を読み進んでいると、棟方志功の姿が思い浮かぶ。古い映像で見た棟方の姿は、版木に一心不乱に向き合い、同じ箇所を何回も何回も、執拗に見えるくらい彫りを加え続けていた。それ自体は人を殺傷すらできる彫刻刀を、まるで本来、人や自分自身の身体を傷つけるために振り上げたものを、そうする代わりに版木に向かって線を刻み、乳房や女陰など自分の身体に存在しない器官はことさらに強く太く鋭角的に線をくわえ、そうすることで私たちの観念や想像をはるかに越える像を立ち現れさせる。 「軽蔑」では、“相思相愛の男と女、五分と五分”といった核となる言葉が、他の中上作品同様、技法的に何回も何回も繰り返される。その言葉が出るたび、私たちの胸中に強く太く描線が刻まれ、単なる男と女の物語として読み始めた読者の心に、読み進めるうちに、棟方の版画作品のように、聖なるもの俗なるものそのほかのあらゆるものがすべてその強く太い描線によって浮かび出されたかのように、読者はありふれた男と女の真知子とカズさんに手を合わせ、幸せを祈り不幸を悼み、2人の物語に自分の人生観を濃く重ねることができる。 しかし、私たちのように平凡に日々を安穏と生きる者は、この本を閉じれば、強く太く描かれた物語の登場人物の人生とは明確に区切られた日常空間に引き戻される。棟方作品に魅かれる者が、仏教界や宗教界に精神ごとどっぷりつかるとは限らないのと同じ。私たちは、人生について深く悩み、傷つき、死を考える前に、棟方が自分に彫刻刀を向ける代わりに版木に自分の魂を刻み付けたのと同様に、この作品を読み進めることで、自分の中の爆発しそうな魂を、本を閉じるのと同時に封じ込めることができるということになるのかなどと考えたりもする。 その一方で中上は、読者が心の中にもつ獣のように暴れる魂を、その一身で肩代わりしたかのように、この作品を書き終えた直後の1992年8月に逝ってしまった。 (2011/6/13)

Posted by ブクログ

2015/02/27

重い恋愛小説で、正直入り込めず。。。ヤクザっぽかったり、トップレスバーの踊り子なのに、お互いに対しては純粋すぎて、不器用すぎて、痛々しい感じ。

Posted by ブクログ

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