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五番目の女(上)
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五番目の女(上)
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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
んんんんんーむはーッ 何だこの書き出し お久しぶりです 刑事ヴァランダーです 意図したわけではありませんがだいぶ間が開いてしまいました でもそんなに連続して読むもんでもない気がするのです 何しろ大リーグ養成ギプスのようなシリーズですからね んんんんんーむはーッです 何で...
んんんんんーむはーッ 何だこの書き出し お久しぶりです 刑事ヴァランダーです 意図したわけではありませんがだいぶ間が開いてしまいました でもそんなに連続して読むもんでもない気がするのです 何しろ大リーグ養成ギプスのようなシリーズですからね んんんんんーむはーッです 何ですか 本の感想です では下巻です
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上下一括感想 下巻にて 読書が“保守的”になってるかもしれない。 読み慣れたこのシリーズが心地良く感じる。 内容は相変わらずですが。
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6作目。少年だった頃は仲が良かったのに警察官になると決意して以降、理由もわからぬままずっと折り合いが悪かった父親がアルツハイマー型認知症を患っているとの診断が下りたのが前作、解説によると時間の経過が現実と揃うペースで一年に一冊刊行されていたシリーズ、長編で込み入った話なのにすごい...
6作目。少年だった頃は仲が良かったのに警察官になると決意して以降、理由もわからぬままずっと折り合いが悪かった父親がアルツハイマー型認知症を患っているとの診断が下りたのが前作、解説によると時間の経過が現実と揃うペースで一年に一冊刊行されていたシリーズ、長編で込み入った話なのにすごい。今回は父親の念願だったイタリア旅行へ親子水入らずで出かけたところから始まります。アルジェリアで原理主義者が無差別に複数の女性を殺害するテロ行為が書かれた血生臭いプロローグから一転、シリーズでもあまり描かれない心温まる親子の二人旅が丁寧に書かれていました。戻ってきたヴァランダーは、前作で起こった連続殺人事件のこともまだ引きずったままのところに、新たな連続殺人が起こり、常軌を逸した背筋の凍るような殺害方法と証拠や手掛かりを一切残さない犯人の緻密で冷徹な計画性に翻弄されながら、またしても心身を削って睡眠時間を削って取り組みます。そこへ加えて、政治や経費削減により余儀なくされた慢性的な人手不足と増え続ける事務仕事で弱体化した警察組織に不満をもった一般市民が、法治国家であるにも拘わらず自警団(日本語で言うと自衛のためのボランティアの見回りというような好意的な集団を想起させるかもしれませんが、独断と偏見で根拠なく暴力をふるい私刑を行うような極右勢力)を自称し各地で不満の声をあげていることが新聞で報道されるほどの規模で進行しており、事態を不安視していたところについに自警団が一般市民を襲う事件が発生、その報道を受けて親が警察官であるという理由で学校でマーティンソンの娘が上級生に殴られるというショッキングなことまで起こってしまいます。ヘロヘロになりながらもどちらの対応にも手を抜かずに奮闘するヴァランダーが、イタリアでの幸せで平穏で満ち足りた日々をまだ腕に残る日焼けの痕を見るたびすがるような気持ちで思い起こしたり、忙しい最中に父親に電話しなくてはと思いついて一瞬後に茫然としたりする場面が切なかったです。犯人は作中の早い段階で女性であることが(読者には)明かされるのですが、イースタ署の刑事たちが疑うように連続殺人犯に女性はごくごく少ないわけで、読み応えたっぷりなのにそこのところがやや不満でしたが、怒涛の展開のあった事件の終盤のそのあとの静かなエピローグ的な一節を読んで、そのあたりの不満もあらかた解消されました。読めば読むほど内容の濃いシリーズ。ミレニアムの方を先に読んでいましたが、女性に対する暴力(法的には犯罪を構成しないものも含めて)がこの世に広く蔓延するあまりあたかも普通のことのようになってしまっていることについては、ヘニング・マンケルがいち早くヴァランダーのシリーズで警鐘を鳴らしていたのか、としみじみ思いました。ぼちぼち読むつもりでしたが読むのを止められません。
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