あるきっかけで、ビートたけし、この人のことをよく知りたい、と思い、手に取った本。 ビートたけしのことは、かつてテレビのバラエティ番組なんかで、はちゃめちゃやって騒ぐ人、というイメージが強かった。お笑い界の大御所。 たけしの監督する映画は、ヤクザとか、バイオレンスのジャンルで、映画館で見たことはない。 ただ本を読むと、幼少期のこと、家族との関係、デビューの逸話や、コンビを組んでいた頃、そして今まで。 どう生きていたのか、本人の口で語られているので、つぶさに分かる。 だいぶ見る目が変わったが、最後まで読みきれなかった。

フランス人記者による北野武へのインタビュー記録。たけしは日本の有名人だが、フランスでも映画監督として著名であることがわかった。私は今までに北野武が書いた本を読んだことがあるが、大きな事件や事故、そして映画監督としての成功を経て人生観が変わったように思う。挫折してもしぶとく這い上がってくる北野武の気概、根性、バランス感覚には感銘を受けた。ただし、中国、北朝鮮、韓国びいきの考え方は、左翼的で対象国のコントロールを受けているような感じがした。

すごい面白かった。話すリズムがとっても気持ちいいんだ。粋な江戸っ子みたいな感じでさ。 辛辣なことを言ったりするんだけど、心の底は優しさの海が広がってる。だから、憎まれない。 フランスにぴったりはまる。 個人主義で、話し好きで、自分の主義主張を持っているところ。 インタビューなんだけど、小説って感じもする。 とにかくセクシーだよ。 根底に流れる、照れ屋なところがいちばんの魅力。