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越境者 松田優作
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越境者 松田優作
¥605
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
これが、真実の松田 優作……かどうかは知らない。 松田 優作の妻だった人が書いた人のドキュメンタリーというか、評伝。 自分の夢を犠牲にしての内助の功は報われず、若い才能のある女とデキて出て行った男のこと。でも、彼を作り上げた一部は自分であるという自負もある。 そして、けっして憎...
これが、真実の松田 優作……かどうかは知らない。 松田 優作の妻だった人が書いた人のドキュメンタリーというか、評伝。 自分の夢を犠牲にしての内助の功は報われず、若い才能のある女とデキて出て行った男のこと。でも、彼を作り上げた一部は自分であるという自負もある。 そして、けっして憎んでいたわけではない。 これはあくまでも、そんな松田 美智子から見えた松田 優作。 でも、ぼくらがテレビや映画を通してみている松田 優作よりも、多分、リアルな証言なんだと思います。 狂気のようなコンプレックスと、すべてを犠牲にして一つのことに賭ける思い。 と書けば、かっこいい。 でも、犠牲にするのは、自分だけでなく周りも一緒くた。そして、息切れした人間にかける言葉が、 「あいつは、もうダメだ」 ひでえと思う。 自分の半分ぐらい体重の女性を殴りつけて、 「殴った方がいたいんだ」 なんてことをいう馬鹿が、本当にいるということにビックリする。 それでも、えてして、強力な個性カリスマというのはこんなものか? そして、その狂気があったから、スクリーンのなかの彼は、光を放ち続ける。
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松田優作との関係はまさに偽りのない愛に包まれているようでのめり込めるものがあった。しかし,「あれ」と思う記述もあり,感情にまかせて事実が見えていないのではないかと感じさせられたのが残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書を読んで初めて知った事実もたくさんあるのだが、それを意外とは思わない。リアルタイムで映画やドラマの表現活動の中で見てきた松田優作の裏側は、そんなことがあっても当然だと腑に落ちることばかり。惜しまれる早過ぎる死であったが、それも松田優作に相応しいと思えてならない。
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