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幻視街
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幻視街
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一人称視点の短編を集めたアンソロジー。後半はショートショートなので、超短編。 記憶もすべての持ち物も失って、能登半島に流れ着いた「俺」が、突然湧いてくる何らかの啓示にしたがって、人を殺していく。いったい自分は何者なのか。(獣人街) 序盤に収録されている何編かは、妙に尻切れで終...
一人称視点の短編を集めたアンソロジー。後半はショートショートなので、超短編。 記憶もすべての持ち物も失って、能登半島に流れ着いた「俺」が、突然湧いてくる何らかの啓示にしたがって、人を殺していく。いったい自分は何者なのか。(獣人街) 序盤に収録されている何編かは、妙に尻切れで終わっていることもあり、あれ?続かないの?と不思議な気分になる。記憶喪失の人であったり、みんなが失った一日を知っている人であったりと、アイデアがしっかりあり、そのアイデアに沿って書かれているのもわかるのだが、ちょっとわかりにくいかも。 後半のショートショートは、逆に予想通りになるものがほとんどなので、ものすごく安心して読める。全体にかんべむさしの作風とにている。 「ボール箱」「赤い斜線」は既読。他の短編集にも入っていた。 前半収録作品のキレの悪さが、あんまり電子書籍でも薦められる作品集ではないかな。
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