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百億の昼と千億の夜 新装版 ハヤカワ文庫JA

光瀬龍【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2010/04/10
JAN 9784150310004

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百億の昼と千億の夜 新装版

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商品レビュー

3.5

51件のお客様レビュー

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2024/04/09

まず、着想が凄い。東西の偉人達(プラトン、シッダールタ、イエス、阿修羅、etc)が真実を求め時空を超えた戦いに挑む話。日本人にしか描けないのでは。 少年漫画のような冒険譚と思いきや、平家物語のような導入、SFの世界観、哲学的なテーマ、、、と様々な要素が渾然一体となった小説。 色彩...

まず、着想が凄い。東西の偉人達(プラトン、シッダールタ、イエス、阿修羅、etc)が真実を求め時空を超えた戦いに挑む話。日本人にしか描けないのでは。 少年漫画のような冒険譚と思いきや、平家物語のような導入、SFの世界観、哲学的なテーマ、、、と様々な要素が渾然一体となった小説。 色彩描写も素晴らしく、時空の歪み等実際に見たことのない景色も不思議と思い描けた。 難解な部分もあるので、いずれ読み返したい 。

Posted by ブクログ

2024/03/15

高校時代に初読したものを、再読四回目。いやはやすごいわ。宇宙の、人類の、原初からはるか未来の破滅までを、壮大な想像力で紡いだSF。生命の誕生と文明の進化、破滅には、何者かの意志が働いているのか、いないのか、働いているとするならば、それは何者なのか。色とは。空とは。彼岸とは。それを...

高校時代に初読したものを、再読四回目。いやはやすごいわ。宇宙の、人類の、原初からはるか未来の破滅までを、壮大な想像力で紡いだSF。生命の誕生と文明の進化、破滅には、何者かの意志が働いているのか、いないのか、働いているとするならば、それは何者なのか。色とは。空とは。彼岸とは。それをプラトン、悉達多太子、阿修羅王、梵天、帝釈天、ナザレのイエス、イスカリオテのユダといった登場人物(?)を駆使して語る。しかし、やはり難解だわ。萩尾望都先生の漫画化の助けを借りてなんとか読了。死ぬ前に後何回か読むんだろうな。

Posted by ブクログ

2024/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人も文明も銀河も、いずれ必ず滅びるという感覚に貫かれている。ただ、だからこそ限りある一瞬を生きるとか、刹那的であるゆえに美しいと主張するのではなく、そうではない在り方もあり得るはずだ、と話を運んでいくのが印象的だった。無常観がともすれば現状追認に陥りやすいことを考えるなら、無常観を書き換えようとしたとも読めるのかも。 萩尾望都のコミカライズから入ったのと、キャラクターにフォーカスするタイプの物語ではないこととが相まって特に意識しなかったが、阿修羅王の書き方が改めて面白いなあと。少女という設定もさることながら、初めはまるで世界の真相を知る全知の人物であるように描かれ、次第に神秘的な人物ではなく、恐れも焦りも感じる人間味のある人物へと印象が変わっていき、最後は一人孤独の中で取り残される。阿修羅王が行く末を定めるところまで語られなかったことが示すように、答えの出様のない問題になんとか形を与えようとした物語なのだと思った。

Posted by ブクログ

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