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きみが見つける物語 十代のための新名作 オトナの話編
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きみが見つける物語 十代のための新名作 オトナの話編
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商品レビュー
3.5
16件のお客様レビュー
主人公が大人なのが小学生には共感難しいかもしれないが、どの話も良かった。 「ケンジントンに捧げる花束」大崎善生 将棋の編集長していた主人公が10年で辞めてイギリスのある人物の奥さんに会いに行く。家人との合意もうやむやでの渡航だったが、その日本人の生き様により、自分を見つめ直す 「...
主人公が大人なのが小学生には共感難しいかもしれないが、どの話も良かった。 「ケンジントンに捧げる花束」大崎善生 将棋の編集長していた主人公が10年で辞めてイギリスのある人物の奥さんに会いに行く。家人との合意もうやむやでの渡航だったが、その日本人の生き様により、自分を見つめ直す 「話を聞かせて」山本文緒 営業で行く酒屋のオヤジとどうしても一人上手く行かない。前向きに頑張って壁を突き破る様。 「守護神」森絵都 働きながら夜学に通っている裕介。レポート間に合わず伝説の代筆家を探しに行くが、まずそこで噂がたくさんあって見つけるとこも面白いのと、レポートを頼むエピソードも盛り込みある。タイトルにもネタが一つ盛られてる。 「アシスタントというお仕事」原田宗典 変人有能者がたくさんいるようなデザイン系事務で働いてるハラダ青年の楽しい仕事模様。 「ワーキング・マザー」奥田秀朗 シングルマザーで小一息子いる孝子は営業に復帰、周りの気遣いを、感じながら問題にも立ち向かいながら、爽やかに頑張る様子。
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4年ぶりに再読したのですが、前回読んだ時に何とも思わなかった「ケンジントンに捧げる花束」で泣きました…。年をとると、また感じ方が変わるものだなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
働く人を主人公に据えた短編集、全5編。 書き下ろしではなく、各々の短編小説から抜粋した短編集。 表紙に「十代のための新名作」とあるが、若い成人も楽しめる。 -森絵都「守護神」 ※短編集「風に舞いあがるビニールシート」より再掲 夜間大学に通っている青年。古典について力説する話。 -原田宗典「アシスタントというお仕事」 ※エッセイ「新人だった!」より再掲 アルバイト青年が、整理整頓の行き届いた部屋を更にピカピカに磨き上げる描写が微笑ましい。 -山本文緒「話を聞かせて」 ※短編集「絶対泣かない」より再掲 彼女の作品傾向は、精神的に不安定な女性が主人公に据える物語が多い。だけど、この作品の主人公は前向きなので、じめっとした話が苦手な方でも読みやすいだろう。 個人的感想。山本文緒の作品だけ再読。 山本文緒ファンで、10年前に2週めを読んだが、その時は、興味を抱けない作品だった。それなのに、今回は琴線に触れた。もしや読み手側の意識が変わったのだろうか。
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