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複雑な彼 角川文庫

三島由紀夫【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2009/11/25
JAN 9784041212127

複雑な彼

¥660

商品レビュー

3.5

20件のお客様レビュー

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2024/02/04

譲二が水上恒司で冴子が加賀まりこみたいなイメージで読んでたから実際の譲二見て見なきゃよかったって思ったんだけどこれがほぼ実話なのはすごい

Posted by ブクログ

2021/07/23

安部譲二なんだよねぇ❗ テレビに出てた頃の彼は好きにはなれなかったけど、若い頃は「痩せて」たんだろう。 もてる男とは想像もできなかったけど。 安藤組組員だとか。 安藤昇と菅原文太とか。 それに三島由紀夫。 現代では考えられない社会構造だ。

Posted by ブクログ

2020/05/07

▼「レター教室」でも思ったのですが、エンタメ系の三島小説、それも執筆当時の現代風俗モノは、読めば読むほど「ウディ・アレン風味」です。もちろんウディ・アレンさんが大活躍するのは1970年代ですから、相互に自覚的な影響は無いでしょう。三島さんは1970年に45歳で割腹自殺していますし...

▼「レター教室」でも思ったのですが、エンタメ系の三島小説、それも執筆当時の現代風俗モノは、読めば読むほど「ウディ・アレン風味」です。もちろんウディ・アレンさんが大活躍するのは1970年代ですから、相互に自覚的な影響は無いでしょう。三島さんは1970年に45歳で割腹自殺していますし。 ▼三島由紀夫「複雑な彼」。初出1966年。2020年3月読了。ヤクザから刑務所に入って、出所して作家になった安部譲二さんがモデルとなっていることでちょっと有名な一作。田宮二郎さんで映画化もされてます。 ▼1966年当時の風俗がピンと来るのは難しいですが、国際線のスチュワードの青年・宮城と、実業家のお嬢様・冴子の恋愛模様を描いた内容。といいながら内容は、宮城という青年の、10代の頃からの諸外国放浪、どこでもモテまくり、腕は強いし遺志堅固、底辺暮らしも闇社会も心得ているインテリ男、という不思議な魅力を描くことに執着した、チョット変わった小説です。 ▼でも全体には、実にエンタメです。1966年なんて、まだまだ日本の地方に行けば、明治大正とそう変わらない暮らしをしていたヒトもいた時代ですが、この小説は上流階級ばかり出てくる。気軽な小説。ルビッチ、ワイルダー、てなもンです。みんなオシャレで金持ちで、恋のテクニックを振るって騎士道よろしく戦います(笑)。それを作者は確信犯で、くだらなオモシロク描きつつ、純情上品な女子・冴子が、不思議なアウトロー感が魅力の宮城君に惚れていく心情をみずみずしく描く。このあたりのストレートで、かつテクニカルな語り口って、ほんとに開いた口が塞がりません。三島、うめえ。うますぎる。ずるい。 ▼と、褒めながら、大した小説でも無かった気がするんですが(笑)、内容以上に語り口が上質。ほんっとに上手い。素敵。惚れます。 ▼内容的には、恐らくモデルの安部譲二さんの履歴を、三島さんが妄想でブローアップしています。そして、そこに三島さんなりの理想妄想な男性像を作っているンですね。それはもうなんだか行間からモロバレです。三島さん自身は、「スーパー・ウルトラ・金持ちお坊ちゃま」で、親の金と名門の力で徴兵から逃げ、10代からホモで、恋愛にコンプレックスを抱き、肉体的にも貧弱で(作家として寵児になってから反動でボディビルに没頭)・・・つまり、この小説のスーパーヒーロー、宮城くんと、真逆です。 ▼宮城くんは、10代から気骨反骨肉体堅固、モトの育ちは良いが、常に体制に反逆し、実力一本で諸外国を放浪、アウトロー底辺暮らしでも実力発揮、女にモテまくり、ヤリまくり(笑)、女にモテても拘らず、知性品性語学力はスーパーマン並、男気ひとつで気ままに生きる好青年なんです。 ▼つまりは、三島さんの理想像なんでしょうね。そして、最後は泥沼化した末に、冴子との恋愛を終わらせて、何やら右翼愛国派らしき?活動に身を投じていく・・・。 ▼愉しく読めた三島エンタメ。連載雑誌はなんと「女性セブン」。ちなみにこの「複雑な彼」連載終了直後から、こんどは「女性自身」に「三島由紀夫レター教室」を連載しています。純文学だけでも20世紀の巨人なのに、ほんとにこの人は、日本語で小説を書かせれば天下無双だったんですね。すごいなあ。まあでも、金閣寺とか潮騒とか春の雪に比べれば、やっぱり全然、大した小説ではないです(笑)。気軽に楽しめるなんかヘンテコな小説。でもうまい。

Posted by ブクログ

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