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悪人(下) 朝日文庫

吉田修一【著】

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商品詳細

内容紹介 保険外交員・石橋佳乃は携帯サイトで知り合った金髪の土木作業員に殺害された。二人が本当に会いたかった相手とは?佐賀市内に住む馬込光代もまた出会い系サイトへアクセスする。そこで出会った運命の相手だと確信した男は殺人犯だった。自首しようとする男を止めようとする光代を駆り立てるものとは?その一方で、被害者と加害者に向けられた悪意と戦う家族たち。悪人は一体誰なのか?事件の果てに明かされる殺意の奥にあるものは?妻夫木聡主演で映画化も話題の最高傑作。上下巻でどうぞ。
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2009/11/06
JAN 9784022645241

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商品レビュー

3.9

551件のお客様レビュー

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2024/02/12

【2024年33冊目】 上巻を読んでいる時はまだ、サスペンスの要素が強くて、「どうなるんだろ〜続きが気になる!」って感じだったんですが、下巻を読み終わった今「無理辛い」「辛すぎて辛い」って感じ頭を抱えています。感動…?こんな辛い結末を感動と言って許されるのか…? 理由はどうあれ...

【2024年33冊目】 上巻を読んでいる時はまだ、サスペンスの要素が強くて、「どうなるんだろ〜続きが気になる!」って感じだったんですが、下巻を読み終わった今「無理辛い」「辛すぎて辛い」って感じ頭を抱えています。感動…?こんな辛い結末を感動と言って許されるのか…? 理由はどうあれ罪は罪なんですけども、終わりが見えてはいたんでしょうけども、他の悪人の姿が見えるだけに辛さ倍増ですよ。死んだ彼女も、きっかけになった彼も、騙す奴らも、なんかこう、なんか、もっとさぁ…!世の中不公平過ぎる。いや、彼女は死んでるんですけど、自らが招いてるので同情できないというかなんというか。 とりあえず私がスパナであいつの頭をかち割ってやんよ、おとっつぁん、って想いです。でもこういう人間いっぱいいるんだろうな〜。

Posted by ブクログ

2023/12/04

本当の悪人とは何なのか? 本を読んだ後の心への残り方は様々ですが、 この作品は何というか嬉しくも喜ばしくもない 悲しくて辛いのに温かい、みたいな まさに感情が洪水のようなんですよ………。 同じ著者の『怒り』を読んだ時と同じ気持ち。 吉田修一さんの作品は全部ピンポイントに刺しにくる...

本当の悪人とは何なのか? 本を読んだ後の心への残り方は様々ですが、 この作品は何というか嬉しくも喜ばしくもない 悲しくて辛いのに温かい、みたいな まさに感情が洪水のようなんですよ………。 同じ著者の『怒り』を読んだ時と同じ気持ち。 吉田修一さんの作品は全部ピンポイントに刺しにくる。 『悪人』もずっと読みたかった作品の一つでした! 上下巻なので少しずつ読み進めようと思ったんです 思ったんですが、、、無理だった。 まず上巻を一気読みしてしまって、 少し時間を置いて「明日読もうかな」も 潜り抜けて気付けば下巻を手に取って、 あっという間に1日で読破しておりました。 「こういう女が人から恨まれるんだろな」 「こういう男が平気で人を傷つけてのうのうと生きてくんだろな」 「こういう男が」「こういう女が」みたいな 勝手にレッテルをつけちゃう自分も恥じてしまうし 殺された人の家族、殺した側の家族、 それぞれ関わりのある人々からの視点で1つの事件が語られて 最終的に1つの事実に着地する。 ただこの事実が真実なのかは分からなくて だからこそ複数の解釈が出てきて面白い、、、 決して読了後気持ちのいいお話ではないんだけども すごく心に残る話で、端的にいうとこれが“面白い”になるんだよなぁぁぁ。 対談で李監督が言ってた、 「優れた小説はそれだけで読者の頭に映像が浮かぶ」は まさにその通りで本当逃避する二人の純愛劇が、、、 何が辛いって浮かぶ映像が全部暗いんですよね 読み終えて半日以上経ってもまだ引き摺ってる〜 このまま映画『悪人』も、観ようと思います。

Posted by ブクログ

2023/11/08

吉田修一さんの15年以上前の著書。 作品は九州を舞台に起きた殺人及び逃走ミステリーなのだが、非常に純文学的で人間の心情の凄く深い所が描かれている。 昔読んだ夏目漱石さんの「こころ」を彷彿させる。現代的思考と豊富な情報が入り交じった現代版の「こころ」のような作品だなと感じた。 そ...

吉田修一さんの15年以上前の著書。 作品は九州を舞台に起きた殺人及び逃走ミステリーなのだが、非常に純文学的で人間の心情の凄く深い所が描かれている。 昔読んだ夏目漱石さんの「こころ」を彷彿させる。現代的思考と豊富な情報が入り交じった現代版の「こころ」のような作品だなと感じた。 それにしても出てくる登場人物が生々しくリアルで、過去に自分も出会った事のあるタイプの人々ばかり。良いところもあるのだが、嫌なところもそれ以上にあるタイプの人々。かといって嫌いな人でもない。それは良いところがある事を知ってるという理由で嫌いになってないだけの人。もしくは利害関係的に嫌いになる必要性とその決定打がない人。 少しずつは違うのだが、佳乃もしかり、増尾もしかり、祐一、光代も似た感じ。現代人の若者の風刺のような人物像にも見える。対人関係において偽物の自分を作り上げている、器用さと不器用さで自分自身を構成している。 周りから見られる自分がとても大事で、本心と言動行動が伴わず本人は器用に立ち回っているつもりだろうが、ぎこちない不器用さに見ようによっては見えてしまう。 最終的に追いこまれた所で本心が出るのだが、その時は大体が手遅れ。後悔が遅い。その後悔にも深さがあるのならば浅いだろう。 凄く純文学的で久し振りにこういう作品に出会い興奮している。 「今の世の中、大切な人がおらん人間が多すぎったい」 「大切な人がおらん人間はなんでもできると思い込む」 「自分には失うものがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる」 「失うものもなければ、欲しいものもない」 「そうやってずっと人の事笑って生きて行けばよか」 奇しくも佳男の言っていた事が… 娘を殺したその張本人である祐一が、佳乃の殺害後に光代に出会い、欲しいものと失うものに生まれて初めて出会う。 自分の現在、過去、未来に苦悩するとは。登場人物の運命の巡り合わせも苦しいほど読み取れた。 「悪人?」そこを掘れば悪の正体の話ではないのだろう。何に対して誰の何を誰が見定めるかによっての見る角度の話なのだろうから。その見る側と見られる対称側の人物が変われば、角度が変わり全員が悪人になる対称面を持ち合わすであろう。感受性による所の物で、的確で直接的な言葉としての言語とは違うもの、遠回りした比喩的な言葉として「悪人」という作品タイトルなのだろうと捉えられる。 これは最高の作品、そして最高の文学だと思う。

Posted by ブクログ

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