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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2009/10/13 |
JAN | 9784488024499 |
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午前零時のサンドリヨン
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午前零時のサンドリヨン
¥550
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商品レビュー
3.4
140件のお客様レビュー
相沢沙呼による学園ロマンスミステリかと思って手にとった。ミステリでありながらあえてマジックというあえて謎を明かさない領域をモチーフとして扱うのであれば、青少年の自意識を主題にするよりも推理の加害性とかエンタメ性を問う形で料理した方がおもしろくなったのでは。ラノベレーベルから出てい...
相沢沙呼による学園ロマンスミステリかと思って手にとった。ミステリでありながらあえてマジックというあえて謎を明かさない領域をモチーフとして扱うのであれば、青少年の自意識を主題にするよりも推理の加害性とかエンタメ性を問う形で料理した方がおもしろくなったのでは。ラノベレーベルから出ていれば受け止め評価も変わったかもだけれども、鮎川哲也賞と言われれば不満が残る。。 とはいえ、手品や心霊現象というモチーフが後に『medium 』に結実するのであればそれはそれで必要なステップだったのかも、と。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の中で好きなのかそうでないのかよくわからないところがある。 日常の謎としてはしっかり描かれていたと思うし、個々の謎解きとそれがつながっていく中で大きな主題の解決に至るストーリーは、ミステリーとしてだけではなく物語としても良いと思うのだけど…。 どどど。主たる人物たちの描写に違和感があるんだろうか。高校生らしくないというのは、フィクションでは受け入れてなんぼの要素だと思うけど、今回のはもっと本質的な部分な気がしている。単純にこんな高校生嫌だと思ってるのかもしれないけど、消極的な猪突猛進タイプの主人公のスイッチの入り方にイマイチ納得できないのかも。 審査員たちのコメントには、米澤穂信のような「苦さ」が足りないとあったが、それを読んで思ったのは、今回の作品にあるのは「えぐみ」かもしれないということ。ある意味ご都合主義から大きく脱しているとも言えるのかもしれないけど、えぐみの物語的意味はどんなものかと言われたら、ちょっと悩んでしまう。共依存的な主役の二人の関係は「苦さ」ではなく、別のものなんだろうなぁ。
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鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。 マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日曜の謎系ミステリの連作短編集です。 ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。 前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収...
鮎川哲也賞を受賞した、相沢沙呼さんのデビュー作。 マジシャンである女子高生を探偵役に、彼女に恋する同級生の男の子を語り手に据えた、日曜の謎系ミステリの連作短編集です。 ミステリにマジックの要素を加える、そのアイデアが面白いですね。 前半に張り巡らせた伏線を、終盤で一気に回収するのは連作短編集の王道ですが、その手腕がとても鮮やかで、細かいところにも配慮されていると思います。 ただ、語り手である主人公の恋する気持ちは理解出来るのですが、何かにつけてヒロインに強要するような言動にはイライラすることが多々ありました。 語り口の軽さとは対照的に、謎の背後にあるものは重く、学校という狭い世界で生き抜くことの大変さをつい思い出してしまう、そんな一冊です。
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