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精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本

大熊一夫【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2009/10/06
JAN 9784000236850

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本

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商品レビュー

4.6

8件のお客様レビュー

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2020/09/26

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 (和書)2010年08月27日 16:31 大熊 一夫 岩波書店 2009年10月7日 柄谷行人さんの書評で読むことにしました。 とても面白いです。 何が面白いかっていうと、取り組む姿勢によって全く別物に変わっていくイタリアの精神医...

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 (和書)2010年08月27日 16:31 大熊 一夫 岩波書店 2009年10月7日 柄谷行人さんの書評で読むことにしました。 とても面白いです。 何が面白いかっていうと、取り組む姿勢によって全く別物に変わっていくイタリアの精神医療の現場というものが現実に存在しているということに衝撃を感じる。 日本の精神病院はなんなんだろうか?イタリアは精神病院をなくしている。その徹底性に、一切の諸関係を覆せという無条件的命令をもって終わる(マルクス)をみてしまう。人間と「宗教の批判」。宗教と精神医療というところが、なかなか明確に描かれていて面白いです。

Posted by ブクログ

2020/07/28

日本の精神保健における私立病院主義の成り立ちと悲惨な数々の事例から、日本の精神医療の暗い歴史が生み出した監禁中心主義的性格を糾弾したうえで、精神病院の廃絶に成功したイタリア・トリエステの例を挙げ、効果が高くコスト面でも精神病院に劣らない、在宅を中心とした地域精神保健サービスによる...

日本の精神保健における私立病院主義の成り立ちと悲惨な数々の事例から、日本の精神医療の暗い歴史が生み出した監禁中心主義的性格を糾弾したうえで、精神病院の廃絶に成功したイタリア・トリエステの例を挙げ、効果が高くコスト面でも精神病院に劣らない、在宅を中心とした地域精神保健サービスによる治療が訴えられています。 日本のような実質的に治療より隔離が目的となってしまう精神病院偏重でもなく、かといって精神病院から解放された患者たちがホームレス化してしまうアメリカのように放置するわけでもない、第三の道として地域精神保健サービス網の整備によって現実的な精神病治癒が可能となっていることを明示する本書の役割は大きいのではないでしょうか。 精神病院における患者の人権を踏みにじる残酷な虐待の事例については、日本だけではなく精神病院廃絶、または縮小に進む以前の時点での欧州でも多く見られていたことも随所で取り上げられています。 以下は印象に残ったものを一部列挙しています。 ・「根っからの障害者蔑視主義の院長が経営する施設強制収容所」 ・職員水増しによる医療費詐欺 ・懲罰のための電気ショック ・バットで殴るなども含めた、殴る蹴るの暴行による患者の死亡 ・高齢の入院者が紐で犬のようにつながれていた ・取り締まる立場の地方自治体や厚生労働省が患者の味方ではなかった ・精神病院の福祉への横滑りについての危惧 ・日本の精神保健は病院経営の都合が第一、患者の身の上は二の次 ・「日本の行政機関は精神病院をコントロールできていない」 ・日本精神科病院協会のロビー活動 ・「精神の病気というより、精神病院が原因の病気の人がいっぱいいました」 ・「多くの医者は実は本物の改革に乗りきではない」(病院の方が楽で高収入) ・「精神病院は必要悪」という思い込みはこのイタリア旅行で吹き飛んだ ・「死ぬまで精神病院にいろ、なんて、哀れだよね。日本は冷たい国だ」 ・ホームレスの60%近くは本来なら医療の網にひっかかる人びと ・「実はここ(精神病院)は監獄なのだ」 ・「大事なのは勝利ではなく、説き伏せること」 ・「他害の恐れがあるかどうかは、警察の判断に任せるべきことで、精神科医の仕事ではない」 ・人出と説得技術、濃厚なコミュニケーション、信頼感、連帯感、対等な人間関係 ・精神病院廃絶後に精神病に結び付く犯罪が増えたという証拠はない ・「彼は、批判されようが抵抗されようが、その相手を敵とはみなしません」(フランコ・バザーリオについて) ・「精神病棟への大量収容」という社会現象が残っているのは日本社会だけ ・”発展途上国並み”の精神保健 ・「日本の精神医療の主流は、いまだに私立精神病院への入院主義」 ・万人の心に宿る”オッカナイ人々”という、固定観念 ・「トリエステで始めた精神保健改革の一番のポイントは「狂人(マット)の復権」」

Posted by ブクログ

2018/10/02

法律が出来ただけじゃダメなんだねぇ。人が動かなきゃ。バザーリアというのは凄い人物だったみたいで,興味を持ちました。日本はもう絶望的ですね。この彼我の差を見ても何とも思わないのでしょうか。分かってはいたけれども。

Posted by ブクログ

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