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日本語は天才である
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日本語は天才である
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3.6
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著者の柳瀬尚紀さんは、翻訳家。アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』という「翻訳不可能」と言われた全編ことば遊びから成る奇作を、見事に訳したことで知られる。他にも『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)や『チョコレート工場の秘密』(ロアルド・ダール)...
著者の柳瀬尚紀さんは、翻訳家。アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』という「翻訳不可能」と言われた全編ことば遊びから成る奇作を、見事に訳したことで知られる。他にも『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)や『チョコレート工場の秘密』(ロアルド・ダール)の翻訳でも有名。この本では、翻訳の場面でのさまざまな実例を挙げながら、日本語の柔軟性、多様性について、縦横無尽に語り、何でも翻訳できてしまう日本語の「天才」ぶりをほめたたえている。そして徹底して駄洒落で遊ぶ。◆この本のAmazonの書評に「『日本語をこれほど見事に操れるボクは天才である』との書名がよかったのではないか」というのがある。本全体が、著者の能力に脱帽せざるを得ない書かれ方なので、素直に感嘆できる人と嫌味に感じる人に分かれるはず。しかし、巻末の解説(翻訳家、池内紀による)を読めば、著者のすごい翻訳も、それを可能にする日本語がやはりすごいのだ、と実感させられる。二〇〇九年刊だが、すでに絶版。◆読書の意義を言い当てて、国語を教える立場としてありがたく感じる一節をご紹介しておきたい。「そもそも本は背伸びして読むものではないでしょうか。もちろん、本を読むとき、人はうつむく。(中略)しかし、うつむいて読みながら、気持は背伸びする。精神は上を向く。それが本を読むということだと思います。だから本を読むと、使う言葉も背伸びしたものになる、一段上の言葉を使うようになる。そうして言葉が成長するわけです」(第四章) (K) 紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉2014年5月号掲載
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平仮名、片仮名、漢字にアルファベット。 ごちゃ混ぜな日本語。 こう考えると、確かに国外の人にとって 読みにくいものかも知れません。 そして表現方法。 どう訳していくか、ニュアンスをどうするか。 ナナとシチの読み方も、言われてみれば…でした。 ニホンとニッポンの問題もありますし...
平仮名、片仮名、漢字にアルファベット。 ごちゃ混ぜな日本語。 こう考えると、確かに国外の人にとって 読みにくいものかも知れません。 そして表現方法。 どう訳していくか、ニュアンスをどうするか。 ナナとシチの読み方も、言われてみれば…でした。 ニホンとニッポンの問題もありますし 発音しやすい? が前提で使われている、と 思っていましたが。 日ごろ使っているからこそ、気が付かず うっかり考えると、答えにたどり着く道のりが 遠いような気がします。
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何かの本に紹介されていたということで、読んでみた。なかなか面白い。肩の力を抜いて読むのにちょうどよいと思った。
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