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少女七竃と七人の可愛そうな大人 角川文庫

桜庭一樹【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2009/03/24
JAN 9784044281052

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少女七竃と七人の可愛そうな大人

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商品レビュー

3.8

301件のお客様レビュー

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2023/11/11

美しく生まれてしまった少女『七竈』 同様な容姿の幼馴染みの友『雪風』 孤高の2人の青春を可愛そうな大人達が惑星の如く干渉してくる。 雪の街旭川を舞台に繰り広げられる痛切でやさしい愛の物語 17歳から18歳のあいだになにが起こる? 本文中に出てくるこの言葉にその時期にタイムスリップ...

美しく生まれてしまった少女『七竈』 同様な容姿の幼馴染みの友『雪風』 孤高の2人の青春を可愛そうな大人達が惑星の如く干渉してくる。 雪の街旭川を舞台に繰り広げられる痛切でやさしい愛の物語 17歳から18歳のあいだになにが起こる? 本文中に出てくるこの言葉にその時期にタイムスリップした様な気がした。 夢があってもなくても、美しくてもそうでなくても、非凡でも平凡でも・・・ 「とくべつな自分と。とくべつすぎる自分と。みんな、そういう自分とむきあって~怒涛のように変化していく季節なのだ」本文中 自分もそんな季節を過ごしたのだと、遠い昔の事の様な、昨日の事の様な、思いになりました。 主人公の少女『七竈』の語り(話し言葉)が古風で変わった少女と思わせるところが「昭和」という時代も感じさせてくれた様な気がします。 七竈という植物にも興味をそそられました。

Posted by ブクログ

2023/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り手がどんどん変わっていく形式。 自分が美しいがゆえに物心がついた時から 周囲の人から視線を集めている。 高校生ながら、自分を見て消費するな って台詞がでるのはずーっと見られてきた からこそでる台詞なのかなと思った。 高校生で考える言葉ではないよなあ。 唯一、心を開いている雪風も、 成長するにつれて自分と顔が似ている… つまり、血がつながっているということ。 自分の母親と雪風の父親と何があったのか 想像するのは簡単ということになる。 そんな雪風のことを好きだったのか そういう直接的なことは書かれていなかったけど お互い見つめあって、名前を呼び合っていたのを 見て、そういう気持ちがあったのかなあとも 思わずにはいられなかった。 そんな人と血が繋がっていると分かれば… 自分の母が、自分の住む地域の人と 誰かのお父さんやおじさんだったりする人と 寝ていたと分かったらどうするだろう。 七竈も雪風も後半になるにつれて お互い、どんな気持ちで会っていたのだろう。 それでも母のことを少しでも 母親と呼びたくて、母親らしいことをしてほしいと 思う七竈がかわいそうで仕方なかった。 七人の可愛そうな大人というタイトルだけど 私は、てっきり優奈と寝た 男たちのことかと思ったけれど、 多分、優奈、多岐、梅木、田中先生、 田中先生の妻、多岐の夫、祖父 になるんじゃないかなあと思った。 でも被害にあたのは優奈意外だけど 優奈も優奈で心が枯れていたんだよなあ。 すこし大人びたような不思議な口調の 七竈は一人で生きていくがゆえに そういう口調になってしまったのかな。 誰の視点をとっても 救われた人がいないようなお話だったきがする。

Posted by ブクログ

2023/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旅のお共として。少女シリーズ3作目。狭い旭川の地で、美しい七竈と雪風、その周りの大人とビショップの話。急に変わっていく高校の時期。田舎から上京する人間とずっと東京で過ごしている人間とは何か違っているような気がする。何か少女感が強くて、読むのがしんどかった。若い頃に読んでたらまた違った感じ方をしたんだろうなぁ。かんばせ、が度々出てくるけど、意味分からなくて調べたよ。メジャーな言葉なのか?やっぱ美人に生まれなくて良かったと思う。

Posted by ブクログ

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