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英語の歴史
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英語の歴史
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
近縁の印欧語との関係から始まり、各契機ごとに3期に分けて英語の変容を解説。とくにグローバル化した世界での現代英語の特徴と今後の未来に紙幅を割いている。他言語と比べ文法の制約の緩い英語であればこそ、多様な社会の変化に応じて自在に用いられることがよくわかる。
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今や完全に国際語としての地位を確立し、15億人もの人に使われているという、英語。 しかし、もとは小さなブリテン島の一部で話されていた言葉に過ぎなかった。 紀元前1000年ごろからブリテン島に住み始めたケルト民族を傍へ押し退けて、ゲルマン民族の大移動によりゲルマン系の人々が住み着き...
今や完全に国際語としての地位を確立し、15億人もの人に使われているという、英語。 しかし、もとは小さなブリテン島の一部で話されていた言葉に過ぎなかった。 紀元前1000年ごろからブリテン島に住み始めたケルト民族を傍へ押し退けて、ゲルマン民族の大移動によりゲルマン系の人々が住み着き、英語の歴史が始まった。それ以降、デーン人の侵略、キリスト教の伝来、ノルマン征服により、フランス語を話す王を戴くなど、さまざまな紆余曲折を経て今の英語があり、今も変化し続けている様子が描かれた「物語」。 大学時代、この本に出会えていたら…この本を起点に、参考文献をひもとき、英語史を学びたかった。とてもわかりやすく、英語という言語が歩んできた歴史が読み通せる本です。
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日本人なら誰もが学校で英語を勉強するけど、英語に関する疑問はスルーしていることが多いと思います。なぜ人称代名詞だけがyou,your,you,yoursと格変化するのか(そもそも格って何だろうか)、なぜsea,marine,oceanなど似たような意味で全然違う単語が多いのか、な...
日本人なら誰もが学校で英語を勉強するけど、英語に関する疑問はスルーしていることが多いと思います。なぜ人称代名詞だけがyou,your,you,yoursと格変化するのか(そもそも格って何だろうか)、なぜsea,marine,oceanなど似たような意味で全然違う単語が多いのか、なぜnameをナーメではなくネイムと読むのか…日本語とは全然違う言語である以上、まずは「そういうもの」として学ぶしかないのですが、英語の歴史をひもとくと、そのあたりも分かってきます。 ブリテン島に渡来したアングル人の言語に、キリスト教(ラテン語)やヴァイキング(故ノルド語)が混ざって古英語ができる。ノルマン公がイングランド王になることで、フランス語が混ざって中英語ができる。多様な人々の交わりの中で、文法は簡素化され、様々な出自の似たような語彙が併存することになります。もちろん外来の影響だけでなく英語内部でも変化は起きていて、大母音推移で発音が変ってしまいます。 歴史の中で他言語と混ざり合い変化してきた英語が、ブリテン島から世界に広がった後にどう変化するのか。6章は現代の話で、やや「英語の歴史」から外れるような感もありますが、英語の変化という視点を著者は大事にしているということなのでしょう。日本語は語彙さえ覚えれば千年前の文章でも読めますが、英語は同じ千年で激変する、その違いを楽しむ視点が得られたように思います。
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