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ドルジェル伯の舞踏会 新潮文庫

レイモン・ラディゲ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1953/08/25
JAN 9784102094013

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商品レビュー

3.9

12件のお客様レビュー

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2020/09/27

巻頭のジャン・コクトーの追悼文によれば、本作品はレイモン・ラディゲが20歳でモノした彼の最高傑作ということで、ベッドで高熱に苦しみながらも校正刷りを読んでいたが、その後しばらくして亡くなったという。 文壇の批評では「冷たい心」を持っていたといい、コクトーによれば「硬い心」を持って...

巻頭のジャン・コクトーの追悼文によれば、本作品はレイモン・ラディゲが20歳でモノした彼の最高傑作ということで、ベッドで高熱に苦しみながらも校正刷りを読んでいたが、その後しばらくして亡くなったという。 文壇の批評では「冷たい心」を持っていたといい、コクトーによれば「硬い心」を持っていたといい、些細な接触には動じない人柄だったという。 確かにこのような心の機微を事細かに文章として表現する人は冷たくて硬い心が必要なのかもしれない。 この作品は個人の心の内面をこれまでもかというほどに描き晒すことに重点が置かれている心理小説で、物語の経緯とか登場人物間のかかわりの多くを捨象してまで内面の奥底を抽出することに力を入れている作品となっている。 訳の雰囲気にもよるのだろうが内面へのアプローチがある意味、明治の文豪たちの作品のような趣があり古き香りが漂ってくる感じであった。 あまりにも心理描写に力を入れすぎていてこんな風に思うことが本当にあるのかと感じる部分がところどころあるのと、また、ドルジェル伯爵夫人マオの女中や恋人フランソワの下宿先の身障者などいろいろ登場してくる人物の説明が最初にあったかと思えばその後スルー状態となる登場人物が何人もいたりして、これ以外にも多くの経緯が捨象されていてこれでもかと心理描写のだらだら感がひたすら続くので、若者が背伸びしたような繊細さと荒削りさが同居した作品のように感じられた。 特にフランソワの母親がマオの手紙を受け取った後の行動などは、えー!?本当にそんな風に考えるのかなという感じで違和感ありありだったかな。 また、マオがフランソワに惚れていくくだりなどはもう少し細やかな記述が欲しかったと思う。何せ最初マオは夫であるドルジェル伯爵に惚れていたのだから。 経緯の描写が削られているところが多々ある点については、フランソワの友人のポールとのかかわりが当初の出だしから考えるとあまりにも尻すぼみになったことや、ウィーンでドルジェル伯爵にいいよる美人のくだりをいっさい端折るなど、本当は物語を展開し心理に裏付けを持たせるために必要な部分で肉付けしたいところであるが、時間的制約もあり、あえて構想ノート的な部分も含めて作品化したのではないかと勘ぐりたくなる。 心理面に純化したといえばそれまでだが、小説というか小説家としては少々生き急ぎすぎたのではないだろうか。 この作品の一番の見どころは物語最後の仮面舞踏会を企画するくだりであるだろう。 突然にロシア亡命貴族のナルモフ公爵が登場して多少面食らったが、悲劇的なナルモフ公爵とノー天気なドルジェル伯爵、恋に悩む伯爵夫人のマオと開き直ったフランソワの4者の絡みと心理描写が面白く、究極のところラディゲはこの場面を描きたかったがためにこの物語を創作したのではと思ってしまう。 このあたりのラディゲの感性には若き才能が感じられたかな。 本書の裏には「最も淫らで最も貞潔な恋愛小説」とあったが、どこが「最も淫ら」なのかとんと分からなかった。 騙された・・・。

Posted by ブクログ

2020/01/26

規定演技で技の出来栄えを競う、フィギュアスケートや体操競技などを観ているような印象。回転すべきところで回転し、跳躍すべきところで跳躍する、大層丁寧な演技を拝見しました、という感想。

Posted by ブクログ

2018/11/11

1923年9月末、完成作品。 1923.12.12、レーモン・ラディゲ死去。20歳6か月弱。 1923年は大正12年。 1923.9.1 関東大震災。

Posted by ブクログ

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