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教科書の文学を読みなおす
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NDC910.26 「教科書の文学が、こんなに泣ける、せつない、情けない…なんて思わなかった!わずかな成功例と無数の失敗例に、人生を学ぼう。古典から漱石まで、お堅いイメージが一変する一冊。 目次 第1章 人間は、いつも恋をしてきた―『それから』(文学者は、みんな恋愛小説家だった...
NDC910.26 「教科書の文学が、こんなに泣ける、せつない、情けない…なんて思わなかった!わずかな成功例と無数の失敗例に、人生を学ぼう。古典から漱石まで、お堅いイメージが一変する一冊。 目次 第1章 人間は、いつも恋をしてきた―『それから』(文学者は、みんな恋愛小説家だった;苦しい恋から逃れる方法 ほか) 第2章 若者は、なぜ旅に出るのか?―『坊っちゃん』(人生は、旅である;坊っちゃんは、意外と知識人 ほか) 第3章 悲しみは、時空を越える―『舞姫』(文学は変わらない;人間の心も、変わらない ほか) 第4章 人生は、「仮の宿り」である―『草枕』(人生は、自分のためにある?;自分一人のためにある草庵 ほか) 第5章 自分の幸福は、他人の不幸?―『山椒大夫』(くるくる変わる幸福と不幸;鬼ヶ島は、なぜあるのか ほか) 著者等紹介 島内景二[シマウチケイジ] 1955年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒業。電気通信大学教授。日本文学研究者、文芸評論家。専門は源氏物語
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『文豪はみんな、うつ』(岩波明, 2021年)以降も「純文学はとことん暗い!」とその類の作品を避けてきた。今でも進んで手に取れないけど、ハンデを克服したい気持ちもあるっちゃある。そこで今日は純文学の良さを熟知されている著者からお話"だけ"伺うことにした。 本...
『文豪はみんな、うつ』(岩波明, 2021年)以降も「純文学はとことん暗い!」とその類の作品を避けてきた。今でも進んで手に取れないけど、ハンデを克服したい気持ちもあるっちゃある。そこで今日は純文学の良さを熟知されている著者からお話"だけ"伺うことにした。 本書では教科書に登場する文学作品をテーマ別に解説してくれている。 2008年刊行だから運が良ければ学生だった頃に出会うこともできたわけで、そしたら純文学に心を許す未来もあったのかなとか思ったり。(二人称複数形が「君たち」だから本書が学生対象であることは間違いない) いま、14年後の別の未来で自分は純文学と距離を縮めることが出来るのか…? 目から鱗が落ちたり苦手意識が覆ることはなかった。が、しかし!著者のように純文学を敬愛する方が大切にされているポイントは、何となく掴めたと思う。(紹介されていた文学作品よりもそこに目が行ったという…) 第一に共感力。過去の人間の悩み苦しみを自分の事のように捉え、一緒になって思い悩む。自分みたいに「辛気臭い」と回れ右するのではなく、その場で本の作者と膝を交えるがごとく対話を試みるのだ。そしてその対話は議論に姿を変え、同時代を生きる同志らと交わされることになる。 あとは…全然上手く言えないけど、時代という線引きをしないところ。登場人物の考え方を時代だから、あるいはその時代ならではだと片づけたりせずにあたかも現代を生きる人間が考えているように捉える。その表れが「古典と近代は、つながっている」のひと言。更に与謝野晶子と『伊勢物語』の歌、『坊ちゃん』とヤマトタケルの伝説…といった具合に別時代の作品に次々と共通項を見出されたのには脱帽した。 かと言って、暗澹たるイメージを拭い切るにはまだ至れていない。何より作品を手に取らない限りは克服に近づくことすらできないよな。。 それでも↑の共感力とかは見習うというか試していきたいと思った。負のオーラに囚われた時はその中を掻き分けてでも、著者の言う作品に秘められた「生きる指針/ヒント」を探し出してみよう、とも。(まるで決意表明…) 本の感想じゃなくて、これこそ誰得な純文学の克服日記みたいになって申し訳ないです。。レビュー日記にレベルアップできるよう精進していきます汗
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教科書に出てきているの、今漱石とはあるのかな。 うちのところでは漱石やってないんだよなぁ。 古典も扱ってないものは多いかも。 (メインではないけど方丈記ぐらい?) 読んでいたのは「舞姫」のみ。 当初は拒絶反応が出ていたけど 真相を知ってしまうとね… でも豊太郎が行った行為は決して許されることではなく そういうことをすれば待ち受けるのはそれ相応の 報いなのです。 あとは山椒大夫に関しても なるほど、と思えました。 そういう解釈もあるのね。
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