1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

音盤博物誌 片山杜秀の本2

片山杜秀【著】

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥2,090

¥990 定価より1,100円(52%)おトク

獲得ポイント9P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アルテスパブリッシング
発売年月日 2008/05/25
JAN 9784903951072

音盤博物誌

¥990

商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/03/27

本書の元の記事は、2000年から2008年までレコ芸に連載していた「傑作!?問題作!?」である。その全100本の記事の内、前半の50本が「片山杜秀の本 1 音盤考現学」に、後半の50本が本書に納められている。 1枚のテーマ・ディスクに対する記事なので、落とし所は限られてくる。そ...

本書の元の記事は、2000年から2008年までレコ芸に連載していた「傑作!?問題作!?」である。その全100本の記事の内、前半の50本が「片山杜秀の本 1 音盤考現学」に、後半の50本が本書に納められている。 1枚のテーマ・ディスクに対する記事なので、落とし所は限られてくる。そういう場合でも、取り上げられている盤がもっと良いものであれば(作曲家、あるいは演奏家がもっと良いものだったら)、もっと面白い話が展開されたのではないかと思われ、もったいないというか、残念という様な気がした。つまり、たまにはテーマ・ディスクに、話題になった盤や、名演や名盤と言われる様な盤があれば、華やかな話題になったのではないか、面白い話が聞けたのではないかということである。 本書は再編されて「音楽放浪記」というタイトルで文庫本にもなったが、取り上げられている盤が時代を越える様な名盤ではないので、賞味期限は短い。 また、月に一回なら面白いと思える記事でも、本としてまとめて読むと、強引な論説が気になってくるというきらいもある。「なるほど」と思わされる回もあるが、著者お得意の思想論でまとめ上げ、これはちょっと付いていけないなと思える回も少なくなかった。もっとも書き下ろしの本ではないので、出来にばらつきがあるのは、ある程度は仕方がないことであるが。 印象に残った記事は、「能とソヴィエト」というタイトルの回である。テーマ・ディスクはアファナシエフによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。これは、論考ではなく、片山氏がアファナシエフにインタビューした話が載っていて、アファナシエフに演奏テンポの遅さの理由をたずねたら、「フルトヴェングラーの遅くうねる演奏に影響されたことと、能の緩慢な時の流れ、能役者の声の持続に理想の美を見出したことが重なり、今の自分ができた」という。 アファナシエフのあの異常なテンポの遅さは、思想的とか哲学的とかいう言われ方もしていたが、そんな単純な理由だったのかと驚いた。あの演奏スタイルは、ただの美意識や好みの問題からきているわかり、謎が解けたようで嬉しかった。 初回限定特別付録として、巻末に袋とじになっていた対談「カタヤマモリヒデの作り方」は、片山氏がどのように育ってきたか、どのようなカルチャーに接してきたかが分かり、興味深く、面白く読んだ。

Posted by ブクログ

2012/09/19

逗子図書館で読む。岡田先生が、絶賛の推薦文がついています。正直、期待はずれです。この連載を楽しむには、一定の教養を必要とします。僕は、その教養を持ち合わせていません。また、文章がうまいとは思えません。本として、まとめて読むものではなく、連載を楽しむもののような気がします。最後の付...

逗子図書館で読む。岡田先生が、絶賛の推薦文がついています。正直、期待はずれです。この連載を楽しむには、一定の教養を必要とします。僕は、その教養を持ち合わせていません。また、文章がうまいとは思えません。本として、まとめて読むものではなく、連載を楽しむもののような気がします。最後の付録の対談は、抜群に面白いです。クラシックは、僕とは本質的に無縁な高級な趣味であることを再確認する。

Posted by ブクログ

2012/02/23

『音盤考現学』に続く第2弾であるが、こちらの方がはるかによい。 初出は『レコード芸術」の連載記事だが、連載を重ねるにつれて勝手がわかってきたのか、たいへんに説得力のある文章となっている。 「ふーん、こんな曲あるんだ」というような、あまり世間では知られていない曲が多く紹介されている...

『音盤考現学』に続く第2弾であるが、こちらの方がはるかによい。 初出は『レコード芸術」の連載記事だが、連載を重ねるにつれて勝手がわかってきたのか、たいへんに説得力のある文章となっている。 「ふーん、こんな曲あるんだ」というような、あまり世間では知られていない曲が多く紹介されているが、そのすべてを「んじゃ、聴いてみよっかな」と思うわけではないだろう。 ところが、2006年の連載記事は、そのどれもが「聴いてみたい!」と思わせられるものばかりだ。 この年が、この連載記事の頂点だったと思う。 いずれにしても、すばらしい音楽評論50本である。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品