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アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界 中公新書

堂目卓生【著】

定価 ¥968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2008/03/25
JAN 9784121019363

アダム・スミス

¥330

商品レビュー

4.3

73件のお客様レビュー

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2023/08/26

高名な『国富論』を文庫で読んでみようかなと思ったら、思いの外分厚かったので、解説本の方を読んでみた。 『道徳感情論』の方は、1759年、『国富論』は1776年(アメリカ独立宣言の年!)の発刊。 両著は毛色の違うテーマだが、「秩序と繁栄」を重んじる点で一貫している。 コテコテ...

高名な『国富論』を文庫で読んでみようかなと思ったら、思いの外分厚かったので、解説本の方を読んでみた。 『道徳感情論』の方は、1759年、『国富論』は1776年(アメリカ独立宣言の年!)の発刊。 両著は毛色の違うテーマだが、「秩序と繁栄」を重んじる点で一貫している。 コテコテの自由主義者と思っていたが、自由競争が善となるには、「フェアプレイ」の精神が必要条件で、その道徳の大事さを国富論の17年前に説いている点がミソだ。 有名な「見えざる手」(invisible hand)は、分厚い著作の中でたった一度だけしか出てこないフレーズだそうだが、キャッチーなので、ここまで広まったのだろう。 アメリカ独立戦争前に、イギリスは自発的に植民地を放棄するべきで、それが(一部の特権的立場の商人を除き)みんなのためになる、と説いた、圧倒的に先見的な世界観に頭が下がる。 太平洋戦争中に、石橋湛山(ジャーナリスト、戦後短命首相)が同じようなことを言ったが、その150年以上前から、経済学者の草分けが論理的にそれが最善だと説いているのが感慨深い。人間の進歩の足は早いようで遅く、悲劇的な結末を経ずには学べないこともある、ということか。 “グレート・ブリテンは自発的に植民地に対するすべての権限を放棄すべきであり、植民地が自分たち自身の為政者を選び、自分たち自身の法律を制定し、自分たちでが適切と考える通りに和戦を決めるのを放任すべきだと提案することは、これまで世界のどの国にとっても採用されたことのない、また今後も決して採用されることがない方策を提案することになるだろう。” (四篇七章三節)

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2023/07/06

武器としての哲学の推薦本である。道徳感情論と国富論を読まずに理解させる気にさせる。当時のイギリスのアメリカへの植民地政策が大きな影響を与えているという説明がある。さらに、当時のイギリスの重商政策がわかりやすく説明されている。国富論の説明が短い章でどんどん行われているのが特徴である...

武器としての哲学の推薦本である。道徳感情論と国富論を読まずに理解させる気にさせる。当時のイギリスのアメリカへの植民地政策が大きな影響を与えているという説明がある。さらに、当時のイギリスの重商政策がわかりやすく説明されている。国富論の説明が短い章でどんどん行われているのが特徴である。

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2023/06/18

アダムスミスが言いたかったことのイメージの大枠がつかめたので、「道徳感情論」を読む前に目を通しておいてよかったです。 一方で、「道徳感情論」は、アダムスミスの繰り言で、どんな仕組みで道徳感情たるものが出来上がっているのかを説いている本でしたが、この堂目先生の解説は道徳感情はどう...

アダムスミスが言いたかったことのイメージの大枠がつかめたので、「道徳感情論」を読む前に目を通しておいてよかったです。 一方で、「道徳感情論」は、アダムスミスの繰り言で、どんな仕組みで道徳感情たるものが出来上がっているのかを説いている本でしたが、この堂目先生の解説は道徳感情はどうあるべきかを書いているように解説してあって、そこは残念ポイントでした。

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