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日本探偵小説全集(3) 大下宇陀児・角田喜久雄集 創元推理文庫

大下宇陀児(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1985/07/01
JAN 9784488400033

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2017/01/23

大下・角田作品を複数まとめて読むのは初めてで、アンソロの中で読むのでは分からない本気度というか凄さみたいなものがガッツリ感じられました。 時代伝奇物でしか知らなかった角田の現代物というのは興味深かったけれど「高木家の惨劇」でのトリックにまつわる悪意には驚かされたし、かつ人心の醜さ...

大下・角田作品を複数まとめて読むのは初めてで、アンソロの中で読むのでは分からない本気度というか凄さみたいなものがガッツリ感じられました。 時代伝奇物でしか知らなかった角田の現代物というのは興味深かったけれど「高木家の惨劇」でのトリックにまつわる悪意には驚かされたし、かつ人心の醜さは今も昔も変わらずで、それゆえに往年の名作は現代の読者にも飽きられることがないのだなと感じた次第。それは大下作品も同じ。 巻末の日影丈吉の解説もさすがの読み応えで、分厚い一冊だけれどどこも読み飛ばせるところがありませんでした。

Posted by ブクログ

2015/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『情獄』 梶村が友人・牧田にあてた手紙。親友である井神が事故で死ぬのを助けずに見殺しにした事への告白。井神の遺児・浩一郎の後見となり未亡人・潤子と結婚する。病により寝たきりになっている井神の母親。潤子との荒れた生活の果て。 『凧』 暴君だった父親に苛められる母親に買ってもらった凧。二種類の凧。家で見かけた母親と親しくしている男。ある日物置で殺害された父親。母親の再婚。相手は役者。父親殺しの容疑者となるがアリバイの存在。成長し何者かに脅される義父の様子に気が付く弥一。 『悪女』 高見沢家で働く伊勢。主人たちから大切にされる伊勢だが彼女の持つ悪の部分。ある夜、高見沢家に強盗が入る。伊勢が書いた偽手紙で夫婦仲にヒビが入る。夫人の自殺事件。残された遺書の謎。 『悪党元一』 表面的には善人である元一に騙された親子。母親と結婚するが娘のみどりとも関係を持つ元一。寝たきりになった元一に対する親子の感情。 『虚像』 事業を始めようと資金を集めていた大谷の殺害事件。事件直前に家のなかに通じる防空壕を作っていた大谷。防空壕作りを手伝った橋本と学生たち。防空壕から侵入した犯人。橋本に引き取られた娘の千春。父の復讐を企む千春。橋本を疑う千春。橋本の娘みどりの婚約者・田代を奪うが。 『発狂』 父親を不遇にした米田に復讐を企む稲葉保。不遇になった父親との生活に疲れた母親が妹を産み死ぬ。妹の行方。米田の娘・敏子の婚約者になる保。巷を騒がす女性に入れ墨を入れる入れ墨男。米田への復讐に敏子の顔に入れ墨を入れるが。 『死体昇天』 自分の恋人を奪った浅川を雪山で遭難させた幸次。春になり発見された遺体は何者かに狙撃をされていた。遺体のそばにあった水筒から容疑をかけられる幸次、 『怪奇を抱く壁』 加賀美が目撃したトランクのすり替え。トランクを置いて消えた男。トランクの持ち主である井手とトランクの受取人の田所の関係。 『高木家の惨劇』 加賀美警部が喫茶店で目撃した虫の混入を自作自演した男。同じ時刻に殺害された高木孝平。凶器と思われる拳銃に指紋がついた女中の友子の自白。孝平の息子・吾郎をかばっての自白。加賀美が発見した殺人装置。殺人装置の存在を妹・青木勝枝や大沢などに知らしていた孝平。性格破綻していた孝平の秘密。捜査を混乱させる丹羽。動かされたベッド。 『沼垂の女』 友人を訪ねる為に汽車に乗った角田。汽車の中で出会った女の家で雨宿りをさせてもらう間に聞かされた戦後の女の運命。女の母親に教えられた道のり。友人が語る女の話。

Posted by ブクログ

2012/04/07

大乱歩や横溝に比してどうにもマイナー感の否めない二作家ではあるけれど、どの話も素晴らしい出来だった。取り分け大下宇陀児「凧」の鮮烈なラストは、今年読んだ作品中ベストかも(初出は昭和十一年ですが…)。角田喜久雄「発狂」。たった数十行で淡々と記される第二の復讐に至るまでの、怒涛の展開...

大乱歩や横溝に比してどうにもマイナー感の否めない二作家ではあるけれど、どの話も素晴らしい出来だった。取り分け大下宇陀児「凧」の鮮烈なラストは、今年読んだ作品中ベストかも(初出は昭和十一年ですが…)。角田喜久雄「発狂」。たった数十行で淡々と記される第二の復讐に至るまでの、怒涛の展開の凄まじさ。長編「高木家の惨劇」。トリックスター丹羽が暗い狂気に彩られた重苦しい物語に程良いアクセントを与えていて、ここまで鼻につく衒学趣味は近年のミステリにおいてすら稀だろう。

Posted by ブクログ

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