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人形の家 新潮文庫

ヘンリック・イプセン(著者), 矢崎源九郎(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2000/02/25
JAN 9784102096017

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人形の家

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商品レビュー

3.7

52件のお客様レビュー

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2010/05/28

「私は今まで夫の人形…

「私は今まで夫の人形にすぎなかった・・・・」。独立した人間としての生き方を求めて家を捨てたノラの姿が、多くの女性の感動を呼ぶ名作です。

文庫OFF

2010/05/28

ノルウェーの戯曲家イ…

ノルウェーの戯曲家イプセンの代表作であり、日本で最も成功した劇ですね。 「あたしは、何よりもまず人間よ」とノラは夫に言って家を出ます。「結婚」と「女性の独立」と「女性の人間として生き方」というなかなか難しいテーマを、ノラをとおして見事に戯曲化しています。

文庫OFF

2024/02/12

ノルウェイの劇作家、ヘンリク・イプセンの代表作の1つ。 有名作品だが初読。 ひとことで言うならば、弁護士の妻、ノラが、自身を「人形」のようにしか見ていなかった夫と別れ、自我を確立するために「家」を出ていく話である。 ストーリーは広く知られているが、知っていて読んでもその展開は衝撃...

ノルウェイの劇作家、ヘンリク・イプセンの代表作の1つ。 有名作品だが初読。 ひとことで言うならば、弁護士の妻、ノラが、自身を「人形」のようにしか見ていなかった夫と別れ、自我を確立するために「家」を出ていく話である。 ストーリーは広く知られているが、知っていて読んでもその展開は衝撃的で、シャープな切れ味に驚かされる。 ノラは小鳥のように軽やかで、美しい女である。弁護士ヘルメルが夫で、かわいい子供が3人いる。 夫は年明けに銀行の頭取になることが決まっており、このクリスマスはとりわけ楽しい。ノラはたくさんの買い物をし、子供たちをプレゼントで喜ばせることや、仮装パーティーで踊ることを楽しみにしている。 だが、彼女には1つ秘密がある。 数年前、夫が病気をし、転地療養が必要であったとき、父親の署名を偽造して借金をしたことがあったのだ。当時、父は重い病で署名を頼むことができなかった。夫への愛情から出た行為ではあったが、紛れもなく違法行為であり、ことが明るみに出れば、ノラ自身だけでなく、ヘルメルにも不名誉なことである。 ノラはこのことを夫に告げることができずにいた。 ところが、その秘密の証拠を握るものがいた。ヘルメルの銀行に勤めているが、品行芳しからぬため、解職されようとしている男だ。彼はノラの秘密をネタに、自分の解雇を覆すようヘルメルに頼めとノラを強請る。 困ったノラは何とか揉み消そうとするのだが、なかなかうまく行かない。 前半はとにかく、ノラにイライラさせられる。 冒頭ではあれこれと無計画に買い物をするお気楽な奥様ぶりに少々苦笑する。夫から小鳥さん・リスさんと呼ばれ、深く考えることもしない。 自身が引き起こしたトラブルにしても、そもそもの行動が無思慮であるし、その後を取り繕おうとするのもいただけない。 友人である未亡人が助言するように、早く夫に真実を明かすべきだと思う。 この女が家を出ることになるのだとすれば、自身のせいではないか、とも思う。 しかし。 ノラの秘密が明るみに出た時、図らずもヘルメルの本性も明らかになる。 彼はノラを庇うでも守ろうとするでもなく、怒るのだ。それもノラに降りかかる災いのためではなく、自身が被るであろう不名誉を嫌って。 ノラが何かに気がつくのはこのあたりからだ。 一方で、ノラの災厄は一転、救われることになる。恐喝者が悔い改め、手元に持っていたノラの秘密の証拠を返してきたのだ。 それを見るや、夫は急に機嫌を直し、ノラを元通り「小鳥さん」として扱おうとする。 この時、ノラは覚醒する。そして気づいてしまうのだ。 自分の夫が薄っぺらい、物事の表面しか見ない男であったことに。 彼が愛していたのは自分という「人間」ではなく、単にかわいい「人形」であったことに。 こと、ここに至っては、ノラはもう家を出ていくしかない。「夫」は真の意味で「夫」だったのではなく、愛もない、ただの他人なのだから。 読み手である自分の印象もがらりと変わった。 ノラは軽薄なのではない。単にそうであるように仕向けられてきただけなのだ。 お前はかわいくしていればいい。 楽しく何も考えずにいればよい。 そう言われて、誰がものを考えるだろうか。 ノラをどこかで軽く見ていた自身の偏見に愕然とさせられてしまった。 本作は戯曲であるので、脚本ではなく、劇として鑑賞した場合には、その衝撃はもう一段上になるかもしれない。 「ノラ」という役は俳優にとってはさぞかし演じ甲斐のある役だろう。 実際、ノラがこのように急に自我に目覚めることは可能なのか? こんな風に家を出て、この先どうなるのか? 疑問は生じないではないのだが、それを上回るインパクト。人間の本質を突く洞察に唸らされる。 イプセン、恐るべし。

Posted by ブクログ

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