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僕はかぐや姫 福武文庫

松村栄子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 福武書店
発売年月日 1993/12/10
JAN 9784828832791

僕はかぐや姫

¥495

商品レビュー

4

11件のお客様レビュー

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2023/11/12

海燕文学新人賞受賞作。 驚いたことに受賞は1990年。 自分は30年以上遅れていると思った。 本書を知ったのは 平野卿子『女ことばってなんなのかしら』。 P54「『僕っ娘』はなぜ現れた」。 「女の子の一人称をキーワードにした 小説といえば、なにをおいても松村栄子 『僕はかぐや姫』...

海燕文学新人賞受賞作。 驚いたことに受賞は1990年。 自分は30年以上遅れていると思った。 本書を知ったのは 平野卿子『女ことばってなんなのかしら』。 P54「『僕っ娘』はなぜ現れた」。 「女の子の一人称をキーワードにした 小説といえば、なにをおいても松村栄子 『僕はかぐや姫』をあげないわけには いきません」 裕生が〈僕〉使う理由は、自分が女の子である ことは「こっちにおいといて」生きたいから。 理不尽に思える実存への意志でもある。 だが「自分が女であることをいやおうなしに 意識させられる」現実に 「裕生は、自分が考えていた、少年のもつ 『性以前の透明な人間性』は幻想にすぎない ことを悟る」 幻想なのか…。 「あのね、男とか女とかじゃないと思うのよね。 (中略)つまりね、地球上に四十億人の人間が いるとするじゃない?恋人は四十億人から 選ばれるの」 「物語の最後で、裕生は両性が共有している 〈わたし〉を選び取る決意を」する。 ジェンダーフリーの素晴らしい話だと思った。 思春期の女の子が〈僕〉を使う解説も 素晴らしかった。 ①女らしさの規範から脱して「男の子のように 生きたい」という気持ち ②「少女」から「女」への移行にたいする 恐れやためらい

Posted by ブクログ

2018/10/08

短編がふたつ入っていた/ 僕はかぐや姫+人魚の保険/ 僕はかぐや姫は、僕っ子のリアルな一面なのだろうか/ 男でなく、かといって女であることも当たり前に受け入れられない女子高校生の選んだ一人称が僕/ とてもかわいい/ ライ麦がほんの少しだけ話題に上ったが、ライ麦的であるともいえるん...

短編がふたつ入っていた/ 僕はかぐや姫+人魚の保険/ 僕はかぐや姫は、僕っ子のリアルな一面なのだろうか/ 男でなく、かといって女であることも当たり前に受け入れられない女子高校生の選んだ一人称が僕/ とてもかわいい/ ライ麦がほんの少しだけ話題に上ったが、ライ麦的であるともいえるんじゃないかな/ 世の中のシステムに馴染みたくない若者の戦い/ 人魚の保険はバブル期の調子づいた女の感じがよく出ている/ 今の時代にあんな生き方している奴はそんなに多くはないだろうし、いたとしても貧乏だろう/ 優雅な生活送りながらくだらないことに悩んでいる純文学/ しかし未来の日本の予言が凄い/ 1991年(バブル崩壊前)に2015年のことをここまで予測できたのだろうか/ 知識階級と若年層の大量海外脱出(日本で高額税金を払うくらいなら海外へ)・中国の復権・出生率の低下・大和民族優越論の横行(移民問題がこれに拍車)、そして当然とも言えるがバブルの崩壊/ 人魚の保険はバブル崩壊後の世界が想像もつかない時代に書かれていることに、その時代のリアルな独身女のありようがわかってメタ的にも面白い/ 高級マンションに一人暮らしで「この部屋を貸せば食うに困らないからそのお金で一生海外生活をしようかな」的な/

Posted by ブクログ

2014/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◆表題作を読了。それ以降はどうも馴染めずに断念。 ◆男でも女でもない「ぼく」が女性になるお話。女子高に通う「ぼく」にとって、女性らしさというものは、おぼろけだけれど巨大な脅威だった。そして「ぼく」自身も、それを受け入れざるを得ない現実があることをどこかで理解していたのだと思う。 * 感想 * ◆滅多にないことなのだけど、さっぱり分からなかった。文章は分かるけれど心情がさっぱり分からない。女性らしさに対する悩みと、自分らしさに対する誇りを、理屈という殻をかぶることで一生懸命に守ろうとしているようにしかみえなかった。 ◆だれもが読んで感じるであろう疑問のひとつは「何故”かぐや姫”なのか」。わずらわしい人間関係や、女性らしさなどという社会的な圧力から解放されたいということか。 ◆「本を開いただけで苦しくなった」という部分は、間違いなくバカにする人がいるだろうなと思っていたのですが、案の定、某掲示板で揶揄されているのを見かけて、不覚にもニヤっとしてしまったので記録しておきたいと思います(バカにしているわけではありません)。 「<ホリエモン>を見た?」 「……うん。泣いた、僕」 「ライブドアが……もちろん、株の事なんて半分もわからないんだけど……テレビをつけただけで痛々しくなって……」 「<想定の範囲外><通説の流布>……ホリエモン達をひとことで殺す文句だ」

Posted by ブクログ

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