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ナツメグの味
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ナツメグの味
¥1,980
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
表題作はじめ17の短編が収録される。表題作「ナツメグの味」はこんな話。新入りの変わり者の同僚と親しくなる。無実ながら以前彼が殺人の容疑を掛けられた前歴があることを知る。しかし動機がないことから無罪となった。ある日彼の家に遊びに行くと彼が故郷ジョージアの名物シェリー・フリップを作る...
表題作はじめ17の短編が収録される。表題作「ナツメグの味」はこんな話。新入りの変わり者の同僚と親しくなる。無実ながら以前彼が殺人の容疑を掛けられた前歴があることを知る。しかし動機がないことから無罪となった。ある日彼の家に遊びに行くと彼が故郷ジョージアの名物シェリー・フリップを作ると言い出し…。 有名な短編なので知ってる人は知ってるでしょうが、感想書きにくいですねえ。 悪魔が出たり幽霊や死神、人形、そうした者どもがやたらと出てくる。他のアンソロジーでもよく選ばれてる傑作では、超常的な存在を見る子供とそれを頭から信じない親の話「だから、ビールジーなんていないんだ」や、カフェで一見めちゃくちゃなことをいう老人の「ひめやかに甲虫は歩む」、村のハズレで馬に乗った美しい娘に出会う「葦毛の馬の美女」などなど。オカルトでもホラー目的ではなくそれは皮肉や諧謔なので怖い話ではない。 こういう作家は月に一度の雑誌の連載みたいのが良いですね。短編集で一度に読むとパターン化されるので途中で先が想像できちゃいますからね。
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面白く読めるが、読み終わると印象に残るのは表題作なのかなあ。全体的にそうだが、「まとめ」がない。勝手に解釈してよ、もう、という苛立ちさえ感じる。ナツメグは大量摂取するとマリファナのような作用があるらしく、ある男が友人宅で眠りこんで、起きたら血の海だったという。無罪で釈放され、後日...
面白く読めるが、読み終わると印象に残るのは表題作なのかなあ。全体的にそうだが、「まとめ」がない。勝手に解釈してよ、もう、という苛立ちさえ感じる。ナツメグは大量摂取するとマリファナのような作用があるらしく、ある男が友人宅で眠りこんで、起きたら血の海だったという。無罪で釈放され、後日談として話す中、執拗にナツメグ入りのカクテルを薦める。すごく好きな雰囲気だがなんかパンチが弱い。期待して見たボクシングが、いつの間にか試合が終わってて、判定がよくわからない、そんな気分。
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ちくま文庫の「怖い部屋」という北村薫さんが編んだアンソロジーで知った作家。全編「怖い部屋」に入っていたような不条理でぞわっとする短編かと思いきや、意外にSFっぽいものもあったり。前半と後半ではまるで違う人間が書いたんじゃないかと思えたり。そこがまたなんか怖い。 一番は「異説アメリ...
ちくま文庫の「怖い部屋」という北村薫さんが編んだアンソロジーで知った作家。全編「怖い部屋」に入っていたような不条理でぞわっとする短編かと思いきや、意外にSFっぽいものもあったり。前半と後半ではまるで違う人間が書いたんじゃないかと思えたり。そこがまたなんか怖い。 一番は「異説アメリカの悲劇」、次が「魔女の金」。
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