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ふたりのロッテ
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ふたりのロッテ
¥220
在庫なし
商品レビュー
4.6
19件のお客様レビュー
日本とは異なったヨーロッパの世界観が写し出されていて、読んでいるといつもとは違う世界にいるようで楽しかったです。 ふたりの境遇の違いなどから身分による差が大きいことが伺えると感じました。
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黄緑色の小花模様のハードカバーの『ふたりのロッテ』という本が小学校の図書室にあった。本自体が素敵で憧れる気持ちと、名作然としていて敬遠したくなる気持ちと、両方感じていた。結局いちども読まずに卒業した。 子どもと図書館通いをしていたらそんな記憶がよみがえった。 今やネットで大抵のモ...
黄緑色の小花模様のハードカバーの『ふたりのロッテ』という本が小学校の図書室にあった。本自体が素敵で憧れる気持ちと、名作然としていて敬遠したくなる気持ちと、両方感じていた。結局いちども読まずに卒業した。 子どもと図書館通いをしていたらそんな記憶がよみがえった。 今やネットで大抵のモノもデータも労せず手に入る時代。ちょっと調べたら、それは1990年の岩波少年文庫創刊40周年記念として刊行された特装版シリーズの中の一冊で、あの素敵な装丁はウィリアム・モリスのデザインだということがわかった。小学校の図書室の本はどれもおそろしく古い本のように思っていたけれど、私が入学したのは1991年なのだから、比較的新しい本だったということだ。 この「特装版」にこだわると新品ではどうも買えないようだが、中古なら出品している人がたくさんいることを知り、別に高値というわけでもないので迷わずポチる。ついに我が物に。モノとして可愛い。届いただけでまず所有欲が満たされる。 読んでみると、子どもに優しく語りかけるような文章が素敵だった。話の筋も、大人の事情をシビアに考えたらこうはいかないかもしれないけど、子どもの望む幸せを何より大事にしたらこうなる、ということが描かれていて、徹底して子どもの味方だなあという印象。主人公の少女たちが、自分の幸せのために知恵と勇気と優しさと行動力とをもって奮闘する姿もカッコいい。 そして「未読の古典名作をひとつやっつけたぞ」という満足感も。初ケストナーだったと思う。
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小学三年生の時、学校の図書室で借りて読んで以来、何十年ぶりに。 とっても好きなお話だった、ということしか覚えていなかった つもりだったけど、読み進めるうちに思い出した。 ついでに、というか自然に、その頃住んでいた町や家や近所のおじさんおばさんの顔や、お気に入り...
小学三年生の時、学校の図書室で借りて読んで以来、何十年ぶりに。 とっても好きなお話だった、ということしか覚えていなかった つもりだったけど、読み進めるうちに思い出した。 ついでに、というか自然に、その頃住んでいた町や家や近所のおじさんおばさんの顔や、お気に入りだったワンピースのことまで。 子どものわたしはこれを読んでどんなことを感じたのか、詳しく聞いてみたいな。いや、無粋か。 「えくぼをたくさんこしらえて帰ってきてね!」 大切な人にも自分にも、そう声かけよう。これから。
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