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怪力乱神
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怪力乱神
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
中国の明清時代に「小説」というスタイルの文学が流行る。小説というのは現代日本でいう「小説」とは意味がすこしずれている。明清期の「小説」とは、「大説」(=孔子の大切なお言葉)の対概念であり、平たくいえば、孔子が言わないような「つまらないお話」ということである。ちなみに清代には『子...
中国の明清時代に「小説」というスタイルの文学が流行る。小説というのは現代日本でいう「小説」とは意味がすこしずれている。明清期の「小説」とは、「大説」(=孔子の大切なお言葉)の対概念であり、平たくいえば、孔子が言わないような「つまらないお話」ということである。ちなみに清代には『子不語』(「孔子が語らないこと」の意)というタイトルの書物が出ている。 では、孔子が語らないこととは何か。それは論語のこの一節を読めばわかる。 子、怪力乱神を語らず。 孔子はホラー、オカルト、バイオレンス、エログロのような話はしない、というのがこの一節の意味。(神仙思想のようなことなど、実際には語っていると思うが。) 加藤氏の本書は、中国古典文学を紐解き、魅力的な怪力乱神のお話を紹介していくというものである。 出だしはかなり面白かったが、途中から類書のごとく雑念ととりとめのない話をしているような気がしてきて、最後には飽きてしまった。 魅力的なお話もたくさんあります。漢籍について雑多な知識を蓄えたい人はご一読を。
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怪異、暴力、乱倫、神秘…。孔子が正面きって語ることを避けた「怪力乱神」の世界も、見方を変えれば、豊かな発想の宝庫である。中国古典に封じ込められた奔放な想像力と世界観を読み解く。(TRC MARCより)
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中国古代の孔子が語らないといった怪力乱神について語ったもの。 こういうものにありがちな上辺だけを掬って適当に纏めたものとは違い、その根底にあるものまで考察されていて素晴らしい。 漢字の字源で藤堂明保説と白川静説の二つを併記してあるのも好感が持てる。
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