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歴史哲学講義(上) 岩波文庫

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(著者), 長谷川宏(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1994/06/18
JAN 9784003362990

歴史哲学講義(上)

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商品レビュー

4

18件のお客様レビュー

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2024/01/25

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1750353039733739725?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted by ブクログ

2022/09/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

ヘーゲルは歴史の発展が東アジアに始まり、ローマを経てゲルマン世界に至る成長の過程をたどると考えた。歴史の目的は、自由の獲得である。中国やインドは閉ざされた空間で、前進することがない。中国ではただ一人皇帝が自由で、あとは平等な臣民がいるだけである。インドではカーストによる区別があり、特殊な自由が認められているものの、それが発展を妨げている。一方、ペルシャには西洋世界に繋がる片鱗があった。そこには、個人の自由と権力が統一(?)が見られる。おそらく、相反するものが対立し、さらに上位の概念が生まれてくる様子が見て取れる、ということだろう。

Posted by ブクログ

2021/07/12

あらゆる事物は常に変化していく。人は同じ川に2度入ることはできない。ヘラクレイトス 古代人より近代人。文明文化は進歩している。コンドルセ『人間精神進歩史』1793 歴史には発展法則がある。精神は反省を重ねながら成長していく。精神にとって自由は大切。世界史はその自由が発展してき...

あらゆる事物は常に変化していく。人は同じ川に2度入ることはできない。ヘラクレイトス 古代人より近代人。文明文化は進歩している。コンドルセ『人間精神進歩史』1793 歴史には発展法則がある。精神は反省を重ねながら成長していく。精神にとって自由は大切。世界史はその自由が発展してきた歴史。昔は専制君主ひとりだけが自由だったが、ギリシアでは少数の市民が自由を享受するように。19世紀にゲルマン世界の人々に自由の意識が浸透したことで、進歩の歴史が終わった。フリードリヒ・ヘーゲルHegel『歴史哲学講義』1838 ※ギリシアの女神ミネルヴァは夕暮れになると、飼っているふくろうをアテネの町に飛ばして、1日の出来事を探らせた。一つの時代が終わった後で、その時代がどういう時代だったのか歴史を総括する。 道徳は主観的な信念なので社会性に乏しい。法は客観的な制度だが道徳はおろそかに。両者は対立するが、うまく統合することで、道徳と(秩序を作る)法が共存する共同体に成長する。▼家族は人格的な結びつきや一体性をもつが、個人の自立が弱い。市民社会(個人が自由に自己利益を追求する領域)は個人の自立はあるが、人格的な結びつきや一体性が弱い。両者は対立するが、うまく統合することで、結びつき・一体性と個人の自立が共存する国家に成長する。フリードリヒ・ヘーゲルHegel『法の哲学』1821 ※国家は市民社会の高次のもので、国家が市民社会を抑圧したり、国家が市民社会に介入する、とは考えない。cf. 国家・市民社会・市場経済を区別(コーエン&アレートCohen & Arato, 1992)。 人間が神を作り出した。それは理想的な人間像であり、現実の具体的な人間とは別のもの。物質主義。フォイエルバッハFeuerbach 「世界は弁証法的に発展していく」というのはその通りだが、その原動力は精神ではなくて物質だ。宗教や思想、芸術など人間の精神的な営みを支えているのは物質的な生活や条件。経済的・社会的な状況が土台で、その上に政治・法律・宗教・道徳・芸術・哲学・科学がのっている。物質的な生活や条件が変化した後に、精神的な営みが変化する。歴史を作るのは物質的な生活や条件だ。歴史物質主義。▼生産力が上がると社会が変化する。封建社会で、農業の技術が上がると、生産力が上がり、生産物が余るようになる。余った生産物は商品として売り買いされ、貨幣経済や商品経済が広がる。身分制社会では自由に経済活動できないので、自由を求める政治運動が起こる。資本主義社会に変化する。カール・マルクス 闘い。人間の歴史は階級闘争の歴史。貴族と平民、領主と農奴。生産関係の矛盾や階級闘争が社会変動を生む。歴史の法則。人間社会には客観的な法則があり、歴史はこの法則に従って進む。商品の生産能力(経済)が発展すると、政治・社会がそれに応じて変化する。歴史物質主義。原始共産、奴隷、封建、資本主義、社会主義、共産主義。カール・マルクスMarx1867 個人が好き勝手に行動すれば、集団の秩序が保てず利己主義となる。一方、社会が規則で縛り付ければ個人は抑圧され、全体主義となる。両者は対立するが、うまく統合することで、個としての自己を保ちながら、社会のために生きることができる。人間は個人的存在であると同時に社会的存在。和辻哲郎『倫理学』1937 ベルリンの壁崩壊・冷戦の終焉により、リベラル民主主義・資本主義は勝利した。これで世界の大部分はリベラル民主主義・資本主義体制に向かう。今後、世界史に劇的な変化は起こらない。歴史は終焉したのだ。フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』1992

Posted by ブクログ

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