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枕草子
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枕草子
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
読ませる、理解しやすい『枕草子』の抄訳にして入門書。サブタイトルに「日本古典は面白い」と銘打ってあるのだが、大伴茫人さんの作品の場合はダテではないと納得。古典作品の読み方や楽しみ方を含めて、とても丁寧に作られた作品。 この作品には決まった底本はなく、幾つかの全集本を参照しながら...
読ませる、理解しやすい『枕草子』の抄訳にして入門書。サブタイトルに「日本古典は面白い」と銘打ってあるのだが、大伴茫人さんの作品の場合はダテではないと納得。古典作品の読み方や楽しみ方を含めて、とても丁寧に作られた作品。 この作品には決まった底本はなく、幾つかの全集本を参照しながら、注釈者である大伴茫人さんの判断による表記がされている。こういった自由さも、入門書ならではのもの。また、『枕草子』そのものが、写本ごとに章段が異なっているので、写本の書き手によって自由に構成されているとも判断できる。 内容は二部構成。第一部には「ものづくし」と「随想」を集めて、〔現代語訳〕、〔原文〕と〔語釈〕、〔鑑賞〕という順序で書かれている。そして第二部は「宮廷実録」と題して、日記的章段が時系列で収録されている。そして、第二部は〔原文〕を省略し、〔語釈〕を〔現代語訳〕の中に含めた〔加工訳〕となっている。〔加工訳〕は、本文中で文字の大きさを変えて解説を加えてあるところが視力的に気になるのだが、理解を助けている点を考えれば不満に感じない。 読んだ印象としては、第二部の〔加工訳〕が注釈的訳文になっているのは仕方がないとしても、第一部の訳文にも回りくどさを感じる。しかし、これも入門書、ビギナー向けの作りだから致し方のないところなのだろう。全体的には親切丁寧に作られていると思った。特に、〔鑑賞〕部分の作りは絶品であり、ここを読むだけでも価値がある作品だ。
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原文・現代語訳・鑑賞の3つからなる構成は面白い切り口だと思います。が、現代語訳に、もうひとつ訳をつけて欲しいと思うことが何度かあり、わたしがアホだということ以上の何かをそこに感じてしまいます。清少納言という人の厳しいまでの美意識を誉めて認めて読者に伝える〈鑑賞〉のパートはなかなか...
原文・現代語訳・鑑賞の3つからなる構成は面白い切り口だと思います。が、現代語訳に、もうひとつ訳をつけて欲しいと思うことが何度かあり、わたしがアホだということ以上の何かをそこに感じてしまいます。清少納言という人の厳しいまでの美意識を誉めて認めて読者に伝える〈鑑賞〉のパートはなかなか面白いです。枕草子は古典の中では好きで幾つか読んでみたことがあるけど、勉強になるという点ではまあまあ上位に入るかと。
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