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証明 文春文庫

松本清張(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 1976/04/09
JAN 9784167106140

証明

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商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2022/05/27

「松本清張」の推理小説集『証明』を読みました。 『神と野獣の日』、『疑惑』、『火と汐』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 小説が認められず苛立つ夫に、毎日の行動を執拗に追及される雑誌記者の妻。 怯えからつい口にした嘘が、惨劇をひき起こ...

「松本清張」の推理小説集『証明』を読みました。 『神と野獣の日』、『疑惑』、『火と汐』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 小説が認められず苛立つ夫に、毎日の行動を執拗に追及される雑誌記者の妻。 怯えからつい口にした嘘が、惨劇をひき起こす。 『証明』、『新開地の事件』、『密宗律仙教』、『留守宅の事件』推理四篇収録。 ----------------------- 「松本清張」作品って、次々と読みたくなる魅力を備えていますよね。 本書には以下の四篇が収録されています。  ■証明  ■新開地の事件  ■密宗律仙教  ■留守宅の事件 『証明』は、売れない作家と支える妻の悲劇的な関係を描いた作品。 作家を目指し、仕事を辞め執筆に専念する夫と、夫を精神面・経済面から懸命に支える妻… しかし、夫は小説が認められず、その苛立ちから、雑誌記者として不規則な生活を余儀なくされている妻の行動に不信感を抱き、執拗に毎日の行動を追及する。 妻は誤解を招くことを恐れ、夫にちょっとした嘘をついてしまう。 その嘘を取り繕うため仏文学者に偽りの証明(証言)を依頼するが、それが切欠となり仏文学者と過ちを犯してしまう… 夫が睡眠薬を服用して自殺した後、妻は復習を果たしてから、夫のもとへ。 喉の奥に何か詰まっているような息苦しさが、読み進めながら強まって行くような作品… 嘘をつきとおすというのは、相手のことを思っていたとしても、精神的にキツイですよねぇ。 また、作家に限らず、中途半端な才能を持った故に、一流と平凡のボーダーライン上を彷徨うことになった人生って… 難しいですね。 『新開地の事件』は、「東野圭吾」選のアンソロジー作品『スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001』で既読の作品。 再読でしたが、面白く読みました。 何気ない日常に潜むドロドロとした人間関係に起因した殺人事件、特に男女の欲望が巧みに描かれているところが「松本清張」らしい作品… 歳は重ねても、女は女なんですよねぇ。 『密宗律仙教』は、ある印刷工が教祖となり密教系の律仙教という新興宗教を興す物語… 宗教関係の内容なので、あまり興味が湧きませんでした。 宗教に関する知識の深さ、広さに感心しました。 『留守宅の事件』は、夫の出張中に妻が殺害された事件のトリックを暴く作品。 夫の出張中、妻に恋心を持つ夫婦共通の友人が夫の留守を知り妻を訪ねていた… 夫が自宅に戻ったとき、妻は物置で死体となって発見される。 東北出張中でアリバイのある夫、殺害の機会と動機があるが殺害を否認する友人、、、 捜査を進める中、夫が妻に多額の生命保険をかけていたことがわかり、警察は夫のアリバイ崩しにかかる… そこにはまさかのトリックが。 昭和44年から昭和46年に発表された作品でしたが、現代に置き換えても通用する作品だと思います。

Posted by ブクログ

2021/02/08

4つの短編集。 松本清張の舞台は昭和30年から40年くらいのものが多いと思うのだけれど、文体も表現も独特で現代ではあまり使わない描写が多数出てくる。 それが、非常におどろおどろしさや胡散臭を出している。 基本的に4つとも殺人絡みで、その時代の雰囲気をうまくかもし出している。 見慣...

4つの短編集。 松本清張の舞台は昭和30年から40年くらいのものが多いと思うのだけれど、文体も表現も独特で現代ではあまり使わない描写が多数出てくる。 それが、非常におどろおどろしさや胡散臭を出している。 基本的に4つとも殺人絡みで、その時代の雰囲気をうまくかもし出している。 見慣れない漢字、慣れない時代に読むスピードは遅くなるのだが、砕いて読み進めていくと非常に面白い。

Posted by ブクログ

2015/01/24

犯罪者の心理や捜査資料から殺人現場を描くタイプのミステリ短篇集。 真の犯人を暴く、クラシカルなタイプの推理小説も含まれるのだが、犯人不詳として処理されかねない終わり方をする作品が怖くて面白い。 表題作はドラマ化されたことで有名になったようだけれども、こちらはイマイチ。ワタクシ...

犯罪者の心理や捜査資料から殺人現場を描くタイプのミステリ短篇集。 真の犯人を暴く、クラシカルなタイプの推理小説も含まれるのだが、犯人不詳として処理されかねない終わり方をする作品が怖くて面白い。 表題作はドラマ化されたことで有名になったようだけれども、こちらはイマイチ。ワタクシ的には、新興宗教を舞台にした「密宗律仙教」が、清張の文献を調べたあとが見えるようでも有り面白かった。 こういうのを読んじゃうと、最近の推理小説なんか子供だましだよなあと感じる。1冊に4~5篇で、そこに人間の嫌なところや社会背景の複雑さを、葛藤をぎゅっと詰め込める作家って、最近はいるのかねえ。

Posted by ブクログ

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