1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史

小鷹信光【著】

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥3,080

¥1,540 定価より1,540円(50%)おトク

獲得ポイント14P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

5/2(木)~5/7(火)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/早川書房
発売年月日 2006/11/30
JAN 9784152087768

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

5/2(木)~5/7(火)

私のハードボイルド

¥1,540

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2016/03/16

ミステリマガジン2016年3月号の小鷹信光氏の追悼特集で、紹介されていた本書を読んでみた。小鷹氏のデータ魔的な丁寧な仕事に驚かされた。ハードボイルドを本当に好きじゃなきゃ、あれほど膨大なデータを集めて整理して本にまとめるなんてできない。一つひとつの文章に氏の魂が込められているよう...

ミステリマガジン2016年3月号の小鷹信光氏の追悼特集で、紹介されていた本書を読んでみた。小鷹氏のデータ魔的な丁寧な仕事に驚かされた。ハードボイルドを本当に好きじゃなきゃ、あれほど膨大なデータを集めて整理して本にまとめるなんてできない。一つひとつの文章に氏の魂が込められているようだ。他の人が真似をできる仕事ではないだろう。本書を読んで、ハードボイルドを読みたくなってきた。これまではレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」しか読んでないけれど、小鷹氏が翻訳したハメットに挑戦したいと思う。村上春樹さんが翻訳した「長いお別れ」も読んでみたい。読みたい本がどんどん増えて困るなあ。

Posted by ブクログ

2013/03/07

「固茹で玉子の戦後史」の副題を持つ小鷹信光氏の新刊書である。「ハードボイルド」という言葉が、この国にどのように受容されるようになったか、を自分の半生とからめながら書ききった労作と言えるだろう。 ハメットの翻訳家としても知られる氏は資料収集マニアとしても知られ、ハメットやチャンド...

「固茹で玉子の戦後史」の副題を持つ小鷹信光氏の新刊書である。「ハードボイルド」という言葉が、この国にどのように受容されるようになったか、を自分の半生とからめながら書ききった労作と言えるだろう。 ハメットの翻訳家としても知られる氏は資料収集マニアとしても知られ、ハメットやチャンドラーを輩出した伝説の雑誌「ブラックマスク」をはじめとする推理小説関連の資料や映画関係の資料、アメリカ語についての資料などを多く所有している。それらの資料の山の中から、これと思った記述を豊富に引用しながら、ハードボイルドと呼ばれる小説の変遷を物語るのだから、面白くない訳がない。 片岡義男や田中小実昌との交遊や大先輩である双葉十三郎のインタビューもまじえ、日本の推理小説の中に新しく入ってきたハードボイルドの波が、江戸川乱歩などからは疎んじられながら(チャンドラーの文章力は認めていたが)、次第にひとつの流派を形成するようになりながらも、ハメット、チャンドラー、ロス・マクドナルドをついに越えられず、やがて衰退していった歴史が、その渦中にいた者だけが持つことのできる熱い視線で語り尽くされている。 小鷹氏自身が命名者であったネオ・ハードボイルドと呼ばれる流派がネオであるが故に(マーガリンと同じで)本物とは及びもつかない出来と評されたり、およそこの国ではひとつの流派が登場すると、変化を求める者と頑なにそれを信奉する人々との間に軋轢が生じる。その間の事情も客観的に論評している様子に好感が持てる。 村上春樹が、かなり以前から『長いお別れ』を読み返しており、単なるハードボイルド小説としてではなく、都市小説としてとらえているという指摘は新鮮だった。そういう視点からの今回のや翻訳であったのかと合点がいった次第だ。清水訳の欠落箇所についての指摘は随分以前からなされていたこともよく分かった。 マーロウの名科白である「さよならを言うのはわずかの間死ぬことだ(清水訳)」を、村上春樹は「さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ」と訳しており、こちらの方が正解だと小鷹氏は言う。本書が書かれた時点では村上訳はまだ世に出ていないが、氏がそれにかなり期待していたことがよく分かる。 大沢在昌や矢作俊彦の名前も出てくるが日本のハードボイルドについてはあっさりと触れている感じがする。同期であった大藪春彦の学生としてのデビューについては、かなり刺激を受けたようだが。 ハードボイルドがアメリカのスラングなどではなく、標準英語としてちゃんと辞書に出ていたことをはじめて知った。また、実に様々な意味を持っていることも。ヘミングウェイ自身がハードボイルドという言葉を文中に使用していることも、様々な訳者の競作で採り上げられている。一翻訳者の自伝でもあり、ハードボイルド小説論としても読める。ハードボイルドファン必携の一冊。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品