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水辺にて
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水辺にて
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商品レビュー
3.9
42件のお客様レビュー
カヌーだったり海外の水辺だったり、そこから思うこと、見える世界を綴る梨木さんのエッセイ。 心に響く梨木さんのエッセイ、4冊め。 今回は主にカヤックをこぎながら、見える世界のこと、そこから思いを馳せる世界のこと、について語ります。水面の上から見える自然の風景、生き物たち、そこに息...
カヌーだったり海外の水辺だったり、そこから思うこと、見える世界を綴る梨木さんのエッセイ。 心に響く梨木さんのエッセイ、4冊め。 今回は主にカヤックをこぎながら、見える世界のこと、そこから思いを馳せる世界のこと、について語ります。水面の上から見える自然の風景、生き物たち、そこに息づいていた歴史、そういったものが梨木さんの目を通して見えるようなエッセイでした。ところどころ、いつものように核心を突くような言葉がふわりふわりと浮いているのもいい。僕はできるだけ少ない装備で野外に居たい派なので、水辺でも身一つの方が好みではあるけど、この本を読んだらカヌーが欲しくなります。 ところで北海道で余市川や空知川を案内していたMさんが出てきてしまって「うはー」と思ってしまった。Mさんは僕の心の師匠でもある。もちろん「Rise」は愛読書だったし、その後に今の仕事の最初の一歩の心構えを教えてくれたり、こっそり仕事の立ち上げのための支援をしてくれたりした恩人だけど、本に出てくるMさんはそのまんまMさんだったので梨木さんの筆の力は確かなのだなあ、と感心しました。知っている人といえば知床のFさんも別のエッセイに登場していたなあ。 この本で印象的だったエピソードはダムに沈んだ在りし日の風景のこと。そんな跡形をたどる梨木さんの「冬虫夏草」と一緒にどうぞ。地図見ながら読むと面白いのです。
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初めて読んだエッセイ。梨木さんの小説はいくつか読んだことがありますが、ここまで個人の感想、心情を思いのまま書かれているのは新鮮でした。「エッセイとは」で調べてみると、相手に読ませる日記と書かれていてなるほどなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
煌めいているのは、いのち。人も魚も鳥も木々も、川も。1959年生まれ、梨木香歩さんはカヤックで海に、川に、湖に、ダムに・・・。「水辺にて」、2006.11発行。次の話は心が痛みました。Y村は、Y湖で1年中白鳥を見ることができるように(観光地化)、白鳥の風切羽を切って渡りができないように。雛が生まれ、次の春、北から来た白鳥と一緒に、親をおいて北へ。人間の暴挙ではないかと・・・。
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