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黒人差別とアメリカ公民権運動 名もなき人々の戦いの記録 集英社新書

ジェームス・M.バーダマン【著】, 水谷八也【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/集英社
発売年月日 2007/05/22
JAN 9784087203929

黒人差別とアメリカ公民権運動

¥220

商品レビュー

4.4

14件のお客様レビュー

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2023/11/20

ブラックカルチャー、公民権運動モノの書籍でこんな読み易い本はなかなかないかもしれません! 著名人に焦点を当てない分、全容が分かりやすい。

Posted by ブクログ

2021/03/16

名もなき、数々の一般市民が受けてきた厳しい差別の歴史。主にキング牧師や本当にメジャーな事件は頭にある。ただ、黒人たちの思いはとてつもなく大きく、沈殿し、鬱屈したエネルギーから、怒りのエネルギーへと変わる。その根源は、決して一事象として片付けられるものではなく、負ってきた数々の傷と...

名もなき、数々の一般市民が受けてきた厳しい差別の歴史。主にキング牧師や本当にメジャーな事件は頭にある。ただ、黒人たちの思いはとてつもなく大きく、沈殿し、鬱屈したエネルギーから、怒りのエネルギーへと変わる。その根源は、決して一事象として片付けられるものではなく、負ってきた数々の傷と闘いの日々にあったことがわかる、非常に大事な本だ。 ジム・クロウ法(黒人差別法)の闇の深さに少しでも触れることができる。ジム・クロウは架空の黒人のキャラクターであり、黒人を劣ったものとして表現されたものだった。こうした劣ったもの、に対し白人がすばらしいもの、統治するがわの人というような屈折した解釈からスタートしているし、現在もなお白人がえらい、最も優れている、という風な感覚を持っている人が非常に多いのも長い歴史を経た結果だ。NAACPの活動もその頃からであり、現在も黒人差別を撤廃すべく諸処働きかけていっている。黒人たちは、余計なことを白人に言うとリンチされるので気を使い、バスでも白人の席が空いていなければ譲らないといけない。それが当たり前になっていた。バスで席を白人に譲らなかったことで、逮捕されたのはいうまでもないが、これが当たり前なわけはない、でもどうしようもない、GenZ世代にはとても受け入れられないだろうし、どうあるべきかから入るこの世代に、ある意味淘汰させるであろうロジックだ。そしてキング牧師に繋がっていく。彼の非暴力の抵抗、高潔さ、やはり彼なしでは黒人差別問題の大きな転換点はなかったのかもしれない。バスはもう乗らないのさ、この歌が心に沁みる。学校の問題も重い、白人と黒人を分離すれども平等、このコンセプトがありながらも、でも自由はある。よく理解できないところが、結局黒人が白人が通う学校には通えなかったことにある。この時のポイントは、どうやら白人の強烈な反対運動と、激しい抵抗によって大統領はじめとする多くのポイントとなる人物たちが、黒人にはまだ我慢を強いるしかないと考えていたことにあるとわかった。立場をわきまえた、「良い二グロ」という考え方が根底にある限り、どちらにいくと個人の幸せにつながるか、そしてそれが正しいのか、という2つの問題に挟まれ続ける。映画館も教会さえも、公共の場も分けられていた。これは映画グリーンブックを見ることで、強く印象付けられたものだ。オクスフォードでの暴動など、日本の学生運動の時代をも想像させるような時代が、ここアメリカにもあったということを日本人はほとんど知らないのではないだろうか。そして、NAACPの活動家も、非常に危険だったことがわかる。1963年に、キング牧師の有名な演説、I have a dream、、が行われた。ケネディが、差別撤廃の法を作ると宣言するのも、大きなデモのうねりの中で行われた。そして、ケネディ大統領が暗殺される。この後に法律は成立するのだが、重苦しい時代だったはずだ。ここまでの大きな流れと、名もなき黒人たちの日々の気持ち、その2つを取り込んだ本書は、どんな人にも学ぶべきポイントがある良書だ。

Posted by ブクログ

2020/09/11

公民権運動を題材としながらキング牧師を初めとする主要人物にスポットを当てるのでなく、副題にもあるように"名もなき人々"の視点、行動から見た公民権運動が書かれていて非常に入り込みやすかった。 この本で扱われた運動は歴史的に重要なもので、恐らく実際にはもっとたくさ...

公民権運動を題材としながらキング牧師を初めとする主要人物にスポットを当てるのでなく、副題にもあるように"名もなき人々"の視点、行動から見た公民権運動が書かれていて非常に入り込みやすかった。 この本で扱われた運動は歴史的に重要なもので、恐らく実際にはもっとたくさんの"名もなき人々"が行動を起こしたものの、その多くが実を結ばぬまま人知れず亡くなっていったのだろうと考えると胸が痛い。 この本で書かれた一連の運動は決して過去のものではなく、現在のBLM運動に繋がる潮流の一部に過ぎないと感じた。 運動により進行したのはあくまでも法と権利と保証の問題で、差別感情、人間の心の問題は置き去りにされたままのように思う。 また、扱う題材の性質上黒人の視点、感情でこの問題を見てしまい"差別をする側"に対する怒りや失望を覚えてしまうが、果たして"差別をする側"の視点で見た場合はどうなのか?と言うことがとても気になった。 伝統的、盲目的に差別をしている人もいれば同調圧力に屈したり、本当に黒人に対する恐怖心から差別意識が発露した人もいるはずで、だからと言って暴力を肯定するわけではないけれど、する側の感情も理解する必要があると感じた。一方の視点だけで差別問題を扱うのは少々危険なように思う。 この本では少ないながら"差別をする側"の感情にも触れており、中立的でとても好印象だった。 現在の世情を見ていると、市井の人々が国や法を動かすと言うこの結果が行き過ぎた差別への配慮を生み出しているきらいがあるように個人的には感じるが、黒人差別に関しては一日も早く、昔話として話せる日が来るよう願いたい。

Posted by ブクログ

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