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女信長

佐藤賢一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞社/毎日新聞社
発売年月日 2006/06/30
JAN 9784620107028

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商品レビュー

3.4

50件のお客様レビュー

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2021/06/28

光秀が良い人すぎて、最後本能寺にどう繋がるのかと思いながら読んだ。史実と女の信長をうまく繋げていて、なるほどと面白かったが、晩年の方が辛かった。幸せになってほしいと思った。

Posted by ブクログ

2017/05/08

 織田信長は実は女性だった!という設定の歴史小説。「女信長」像が典型的な「男が考える女」の集合体(「恋愛脳」で結局男に依存する)で不自然。内面描写はライトノベルの「織田信奈の野望」の方がましに思える。

Posted by ブクログ

2016/02/09

 フランス史ものが多い佐藤賢一としては異色作のひとつということになるのだろう。フランス史を熟知した佐藤賢一が史実の隙間にフィクションを織り込んでいくところが面白いのだが、日本史ものはどうなのと、ちょっと引いていた。ところが友人に勧められて読んでみたら、ぐいぐいと最後まで惹きつけら...

 フランス史ものが多い佐藤賢一としては異色作のひとつということになるのだろう。フランス史を熟知した佐藤賢一が史実の隙間にフィクションを織り込んでいくところが面白いのだが、日本史ものはどうなのと、ちょっと引いていた。ところが友人に勧められて読んでみたら、ぐいぐいと最後まで惹きつけられて、最後は睡眠時間を削って読み終えることとなった。  日本の時代小説はあまり読むほうではないので、信長といったらもっぱらテレビの時代劇の記憶になってしまい、その印象からするとどうしても「女信長」というのはイメージが湧かなかったのだが、信長は御長という名の女性だったという設定は、意外と説得力のある物語を生み出すのが興味深かった。もっとも、その説得力とは「女はみんなこうしたもの Cosi fan tutte」という先入見とギリギリのところにあるようにも思われる。  最近、テレビドラマ化されたようだけれど、私はそれを知らず見ていないので、あれこれいう権利はないが、男装の麗人を映像化してしまったらやはり何か陳腐なところに落ちてしまう気がする。  作家は信長=御長をある意味で「かわいい女」ととらえているのじゃないかと推察するが、女性読者の共感は得られるのだろうか。「所詮、女には天下は取れない」と結論しているようにもとれるし(もっともここは多義的だが)。当然、光秀、秀吉との関係をどのように描くかが作家の腕の見せ所で、いかにも佐藤らしい男女の情がキーになっていくとだけ紹介しておこう。  つまり「女信長」が「女<信長」だったり「女>信長」だったりで揺れるわけだ。本能寺で何が起こるのか、およそのところ予想が付くものの、出来事の裏の意図と意図のぶつかり合いには、う〜んと唸らされた。  そして、終章、家康が信長を回想するシーンの余韻こそ佐藤賢一らしいと思った次第。歴史の中の個人、しかし歴史を超える個の生の重み、ということか。ここは美しい。

Posted by ブクログ

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