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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所/角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2006/05/18 |
JAN | 9784758432290 |
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熾火
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熾火
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商品レビュー
3.1
14件のお客様レビュー
私立探偵畝原シリーズ第四弾。 北海道警察に外注される死体解体処理業者に虐待された、糞尿にまみれた血塗れの少女。 姉川の拉致。 シリーズの中のある意味、大きな節目になる一冊。 シリーズ一作目では小学生だった主人公畝原の娘も今じゃ、高校生になり、畝原も中年になる。シリーズを追うご...
私立探偵畝原シリーズ第四弾。 北海道警察に外注される死体解体処理業者に虐待された、糞尿にまみれた血塗れの少女。 姉川の拉致。 シリーズの中のある意味、大きな節目になる一冊。 シリーズ一作目では小学生だった主人公畝原の娘も今じゃ、高校生になり、畝原も中年になる。シリーズを追うごとに、登場人物が歳を重ね、深みが増して行く。読者としては、読みどころの一つだね。 畝原はシリーズが終わる頃には幾つになっているのか。
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大好物の、バツ一、子持ちの私立探偵、畝原シリーズだが、中でも「熾火」が大好きだ。 畝原は、ある晩、血だらけのTシャツを1枚だけ着た、幼児にも見える女の子を保護する。 彼女は戸籍を持たず、ずっと段ボール箱の中で虐待を受けてきた。そして、腎臓を1つ失っていた。 ある事件がきっか...
大好物の、バツ一、子持ちの私立探偵、畝原シリーズだが、中でも「熾火」が大好きだ。 畝原は、ある晩、血だらけのTシャツを1枚だけ着た、幼児にも見える女の子を保護する。 彼女は戸籍を持たず、ずっと段ボール箱の中で虐待を受けてきた。そして、腎臓を1つ失っていた。 ある事件がきっかけで親しくなった姉川(やはりバツ一で娘を育てている)は、女の子のカウンセリングを引き受けるが、女の子に接触する前に数名のグループに拉致されてしまう。 畝原シリーズには、なにやら得体のしれない、不気味で気持ちの悪い人間がよく出てくる。 ニヤニヤ笑いながら、平気で残酷なことをする輩や、普通の社会生活を送りながら、ネジが外れ、想像力のかけらもなく、人を傷つける者、などなど。 「熾火」も、情景描写が抜群なので、気持ちの悪さが尋常でない。 「熾火」の事件をきっかけに畝原と姉川は、「墜落」で結婚しているが、同時に、この女の子を養女にし、「幸恵」と名付ける。 人間的な扱いを受けてこなかった幸恵は言葉もしゃべれない。 「墜落」以降、この幸恵は、畝原、姉川、そして二人のそれぞれの娘たちの愛を受け、徐々に、徐々に、人間の子どもらしくなっていく。 陰惨な事件も起きる、いやハードボイルド小説としてはそうした事件がストーリーの中心となるのだが、あいまあいまに描かれる、幸恵が笑ったとか、「おとぉ」と言ったとか、 家族が暖かく見まもるなか、人間を取り戻していく、こっちのストーリーも楽しみなっている。
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再再読。 前に書いた自分の感想の、今後も登場する刑事って誰だ?全くわからん。 玉木の鬱屈や狂気、最後らへんの一周まわった感じの淡々とした言動が好きだなーと思った。犯人のあっけらかんとした異常性と好対象、理性的に考え詰めて煮詰まって焦げ付く寸前のような狂い方。太田さんの衰えが切ない...
再再読。 前に書いた自分の感想の、今後も登場する刑事って誰だ?全くわからん。 玉木の鬱屈や狂気、最後らへんの一周まわった感じの淡々とした言動が好きだなーと思った。犯人のあっけらかんとした異常性と好対象、理性的に考え詰めて煮詰まって焦げ付く寸前のような狂い方。太田さんの衰えが切ないわー。そして冴香ちゃんの成長を見守る。 再読。 明美と幸恵への暴力が陰惨すぎて、しばらく読む気になれなかったが、意を決して。 ススキノの「俺」の『駆けてきた少女』、スピンオフの『ススキノハーフボイルド』と繋がり、本書を読んで大体物語が決着する。 こういうのは抱き合わせ商法っぽくてあまり好きになれない。 北海道の闇に分け入り、特に警察と犯罪組織の癒着を示唆する点、著者のテーマ。 印象的なのは、今後も登場する刑事。この頃はまだまともで、被害者に同情したり畝原を脅しあげたりと、マジメ?に職務をこなしている。
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