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秋霜 角川文庫ブラディ・ドールシリーズ4

北方謙三(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 1990/10/25
JAN 9784041612095

秋霜

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商品レビュー

4.2

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2010/05/28

人生の黄昏。肉体的に…

人生の黄昏。肉体的にも衰え、髪に白いものが増えて来る年齢。人生の峠を超え、行き着く先がほぼ見えてくる時期、希望や気力がなくなって来る時期。失うものが多く、得るものが少ないライフ・ステージ。シリーズ「ブラディ・ドール」第4巻は58歳、画家遠山一明、人生の「秋霜」に立つ男である。 作...

人生の黄昏。肉体的にも衰え、髪に白いものが増えて来る年齢。人生の峠を超え、行き着く先がほぼ見えてくる時期、希望や気力がなくなって来る時期。失うものが多く、得るものが少ないライフ・ステージ。シリーズ「ブラディ・ドール」第4巻は58歳、画家遠山一明、人生の「秋霜」に立つ男である。 作者は文中で遠山に『人生の夕暮れを、私は妻を失うことによって他人よりも早く感じたかもしれない』と、言わせている。その遠山が若い女・玲子を守るために、老いた命の火を燃やして、闘いを挑む。なんともうらやましい老年の門口に立った男の再生物

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2010/05/28

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初老の男は自分がまるで思春期の中学生のような青い恋に落ちていることに気が付いた。あなたにはそんな経験があるだろうか?

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一人称は画家•遠山。 老境に差し掛かった画家であり、暴力沙汰には慣れていない。 だがやはり男である。意地を通す。 女に逢う。そのためだけに断崖絶壁と己自身と戦い切り、崖を登り切りってボロボロのヤッケのまま…「私がいる。お前には私がいる」 なんというオッサンであろうか。格好が良すぎ...

一人称は画家•遠山。 老境に差し掛かった画家であり、暴力沙汰には慣れていない。 だがやはり男である。意地を通す。 女に逢う。そのためだけに断崖絶壁と己自身と戦い切り、崖を登り切りってボロボロのヤッケのまま…「私がいる。お前には私がいる」 なんというオッサンであろうか。格好が良すぎる。 蒲生の爺さんも登場するが、燻銀のカッコイイジジイがいい味出している。 男の在り様というのは年齢など関係ない。どう在るかという事か。

Posted by ブクログ

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