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組織設計概論 戦略的組織制度の理論と実際
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産能大学出版部 |
発売年月日 | 1999/08/21 |
JAN | 9784382054875 |
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組織設計概論
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
組織をどのように作ったらいいのか、道標的な本を探してました。思ったよりもあまりなくて、Amazonも本屋も、推奨はこの本でした。 初版は1999年なんですよね。でもこの本が推奨されるんです。 感想。 推奨されるだけの内容でした。本当に1999年の本なのか、というくらい今も通じる問題提起と解決策が記載させれています。読んでよかったです、 備忘録。 ・組織とは。複数の組織成員の有機的共働によって、より効率的に組織目標の達成を通じて、効用を極大化させるための集団。つまり、1+1が2じゃないということ。 ・組織を考える上での前提条件。①組織のメンバーが組織に求めることに差異がある(なぜこの組織に所属しているのか、その理由は人それぞれである)、②だからこそ共有化された組織目標が必須である。→超その通り。感動する。 ・尚、高度成長期など欲しいものが世の中に溢れ、皆がそれを購入するために働いていた頃は「経済的報酬」が共通目的だったが、今はそうではないと、1999年の段階で述べている。 ・企業の戦略の構造。企業のビジョンがあって、ビジョン実現のための事業ドメインがあって、それを実現するための事業戦略(サービスサイド)と機能別戦略(どうやって作り売るかなど)がある。 ・有効な戦略の要件。目標、行動、競合の意識、それぞれに対して打ち手が合理的であること。 ・組織は戦略に従うのか、戦略は組織に従うのか。鶏たまごだが、あるべき論で言えば、組織は戦略には従うべき。 ・組織変革を従業員はどこまで受け入れられるか。そこは考慮しておくべき。 ・組織設計の考え方。戦略合理性、組織理論合理性、業務特性合理性。 ・『組織改革とは、組織成員の行動様式の変革である』。→この本で最も重要だと私は思う。名言。 ・組織改革の留意点。①変革には必ずデメリットが存在する(そこは選択である)、②組織改革に伴い既得権の再配分が発生する、③当面の業務効率は低下する、④組織は改革しないと生産性は低減していくのが宿命。この四点もすごい。最強の教え。 ・組織設計の6ステップ。PJ編成、課題の整理、基本理念の設定、3Sへの展開、移行、定着。この中で言うと、基本理念と3Sが特に新鮮でした。 ・組織の課題を探す際には、企画、意思決定、調整、実行、評価(モニタリング)、の5つの観点で見直そう。 ・3Sが重要。ストラクチャー(組織骨格)、システム(制度やルール)、スタッフィング(人材配置)。これが各組織の基本理念に沿っているか、理念に沿ってるかどうか、が結構重要。 ・企業のポリシーが、ストレートに伝わってくる組織図は無駄がなく美しい。→なるほど。 ・組織設計を成功させるには。行動様式の変革に繋がること、象徴的なスタッフィング、足して2で割るような改革は効果がないと理解すること、が重要。珠玉。 ・NECの管理職削減事例。 ・ネットワーク型組織は30名以下なら、業態によってはうまくいくのでは。
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組織とは何か?という大前提から、その目的、成立要件、構成要素、設計・展開・定着の方法論までが、前半までで網羅されている。これらは時代が変わっても不変であろう内容で、今読んでも非常に含蓄があり色褪せない。 後半は事例メインになり、さすがに古さを感じるが、1990年代の空気感(インタ...
組織とは何か?という大前提から、その目的、成立要件、構成要素、設計・展開・定着の方法論までが、前半までで網羅されている。これらは時代が変わっても不変であろう内容で、今読んでも非常に含蓄があり色褪せない。 後半は事例メインになり、さすがに古さを感じるが、1990年代の空気感(インターネットの勃興、国際会計基準への変更、ディスクロージャー熱の高まり、等)に触れられる点では面白い。
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人事制度を考える時に、概念として組織とは何かなどを考える時にお手元にあると良い。正直出版された時期が古めなので、最新の潮流は押さえ切れていない部分があるのは仕方ないが、概念を理解する上では使いやすい。
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