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ヒガンバナのひみつ かこさとし大自然のふしぎえほん3

かこさとし(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小峰書店
発売年月日 1999/09/22
JAN 9784338161039

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ヒガンバナのひみつ

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2022/01/07
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かこさとし著『ヒガンバナのひみつーかこさとし大自然のふしぎえほん3』(小峰書店) 1999.9.22第1刷発行 2022.1.7読了  ヒガンバナの絵本としては、ほかに福音館書店から甲斐信枝作『ひがんばな』が出版されている。「かがくのとも傑作集」として1977年9月に絵本として刊行されており、あるいは甲斐信枝氏の絵本の方が有名かもしれない。全文ひらがなで書かれていて、とにかく絵が美しい。  こちらの加古里子氏の作品は、ヒガンバナが持つ沢山の名前の由来について焦点を当てた内容になっており、小学校低学年向けに描かれている。  『日本方言大辞典』(徳川宗賢ほか編)や『日本植物方言集(草本類編)』(日本植物の会編)などを参考に収集した多くの方言について、その由来を物語形式にして語っている。  最初は、仏様に供える綺麗で色んな花遊びができる良い花だったのに、次第に毒があることが判明したり、ジゴクバナと呼ばれていることが分かったりして、ヒガンバナへの印象が目まぐるしく変化し、子どもたちは右往左往する。その様子は何とも愛らしい。  ところが、植木屋のおじさんから薬として重宝されていた話やおばあちゃんから飢饉の際の非常食として食べられていた話を聞き、人々に愛されてきたからこそ、沢山の名前が付けられてきたことを知る。  最後は、ジゴクバナという名前にも意味があることを知り、本当の意味でヒガンバナが好きになる。  身近に咲いている花の名前から、ヒガンバナと人間の関わりや歴史を知る。  調べもの学習の見本のような出来映えで、とても興味深く読んだ。 ※27頁に小田切春江『凶荒図録』による天明の飢饉の様子が模写されている。『凶荒図録』を確認すると、巻末に「救荒草木一覧」と「有毒草木一覧」が掲載されており、ヒガンバナは「シタマガリ(石蒜)」として有毒草木一覧にリストアップされている。同書によれば、ヒガンバナは「右の種類は草木中最も大毒あれば決して食すべからざるものなり誤りて食すれば死に至るべし」とのことである。 『凶荒図録』は「河本家住宅保存会・手錢記念館・島根大学附属図書館/山陰地域史資料アーカイブ」で閲覧可能。 https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11F0/WJJS07U/3290515100/3290515100200010/mp002980

Posted by ブクログ

2014/09/23

彼岸の頃にいつの間にか伸びてきて、おどろおどろしい花をつける… そんなヒガンバナには秘密がいっぱい。 その土地土地で呼ばれ方も違い、この本の中で紹介されているだけでも600種類を超えていることには本当に驚いた。 決して難しい図鑑のようではなく、かこさとしさんの親しみやすい絵と、...

彼岸の頃にいつの間にか伸びてきて、おどろおどろしい花をつける… そんなヒガンバナには秘密がいっぱい。 その土地土地で呼ばれ方も違い、この本の中で紹介されているだけでも600種類を超えていることには本当に驚いた。 決して難しい図鑑のようではなく、かこさとしさんの親しみやすい絵と、テーマごとに物語仕立てになっているあたりは、こどもも大人も楽しめる。 ドクバナ、ジゴクバナ、そんな恐ろしいネーミングの裏には隠された秘密が。 この季節にぜひ読んでみたい1冊。 ※あとがきにこの本の本当の秘密があるように思えます。 かこさとしさんの温かさが存分に詰まっています。

Posted by ブクログ

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