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俺は鰯 角川文庫

鳴海章(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1999/11/25
JAN 9784043430031

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商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

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2010/05/28

慧敏の行方を知る手掛…

慧敏の行方を知る手掛りは新宿の台湾バーと日本橋の古美術商『蒼龍窟』―。平凡という名の仮面を脱ぎ捨てた男が幻の陶器と謎の美女を求めて命を掛ける。東京―台湾を舞台に壮大なスケールで展開する傑作冒険小説。

文庫OFF

2015/09/21

鰯、大量に群れ、大きな魚の餌になるしかない。 高城は冴えないサラリーマンから、冴えない無職になった。 10年務めた会社を辞めた。 退職金は微々たる物だった。全部使い果たしてしまおうと思った。 散在するべく赴いた風俗で慧敏という女性と出会う。一度だけの触れあいだったがお互いに惹か...

鰯、大量に群れ、大きな魚の餌になるしかない。 高城は冴えないサラリーマンから、冴えない無職になった。 10年務めた会社を辞めた。 退職金は微々たる物だった。全部使い果たしてしまおうと思った。 散在するべく赴いた風俗で慧敏という女性と出会う。一度だけの触れあいだったがお互いに惹かれ合うものを感じていた。 改めてデートの約束をするが、待ち合わせの場所に現れたのは慧敏ではなく、彼女の知人と名乗る男達だった。 高城は彼らから壮絶な暴行を受け病院に担ぎ込まれるが、全く理由が分からず困惑する。 もう2度と彼女に会う事は出来ないのか・・・。 力も地位も金も無いただの男が、彼女の行方を追う為に日本と台湾を股に掛けた冒険が始まる。 名前だけはいつも聞いていたこの本、とうとう読む事が出来ました。 鳴海章の少々勇み足かと思うくらいに取材の内容を盛り込んだ力作で、彼女と高城を結ぶ重要な要素「陶器」と「台湾」に対するこれでもかという書き込みがこの作品の背骨を構成しています。 高城はそれ以上でも以下でもない一般人で、その他大勢の中に個性を埋没させるまさに一匹の「鰯」。暴力に屈しない精神力も、力も無いにも関わらず、色々な人達の協力を得て一歩づつ真相に近づいて行きます。 これ多分文章力の足りない作家が書いたとしたら、盛り沢山の要素を 処理し切れずに駄作になった可能性が有るのではないかと思います。 それくらいみっちみちに詰まっています。 それにしても台湾って近い上に好印象を抱いているのに、正直あまりよく知らない国です。文中でもそういった記述が有りましたが、名物や観光地、名所旧跡全く分からないです。台湾はいつか行きたい国なので行くときには調べて行く事にしよう。

Posted by ブクログ

2006/06/22

アンダーグラウンドな世界を垣間見る主人公、自分を"鰯"と表現するのだけど、確かに人間の大部分は鰯だ。ちょっとグロテスクな部分もあったけど、基本的に読みやすい。最後はそうなるんだー。ふーん。

Posted by ブクログ

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