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世紀末の予言者・夏目漱石

小森陽一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1999/03/10
JAN 9784062087674

世紀末の予言者・夏目漱石

¥385

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2015/11/16

漱石が小説家というより思想家だったと知る 確かに人間と社会つまりは人間の内と外を理解することで 21世紀に至るまでに起るヒズミを見通していたに違いない 漱石は物質に依存する視野の狭い文明と それに関わる精神を搾取する文化によって 民衆を支配する社会組織の成り行きを細かく噛み砕いた...

漱石が小説家というより思想家だったと知る 確かに人間と社会つまりは人間の内と外を理解することで 21世紀に至るまでに起るヒズミを見通していたに違いない 漱石は物質に依存する視野の狭い文明と それに関わる精神を搾取する文化によって 民衆を支配する社会組織の成り行きを細かく噛み砕いた結果 部分性にとらわれて全体性を無視した時代に嫌気が差していたようだ 先を見据える透視力を得たのはひとえに深い全体観をとらえる 視野の広さを身に付けていたからだといえる 漱石の物欲から解放され自分の意識の有り様に気付いていたという 資質もさることながらしがらみから離れる英国への留学が 益々視野を広げ意識を解放することに 大きく関わっていたことも確かなことだろう 長い歴史を費やしてきた物質文明への依存を卒業して 自律した意識の時代へと舵を切るタイムシフトの波を 近い内に迎えることになるのだろうと思う それにしても私達が21世紀の後半を見ぬくために 重要な手掛かりとなる内容を持った本であることに間違いない 物質文明の最後の砦となるだろう金融システムが持つ魔性が NWOとなって地球の全てを食い尽くした時侵略先を見失い 自ら作る津波の反作用に飲み込まれ自滅を迎えることになるだろう 悪魔と神の違いは今という単純明快な自律を目指すことで創造するか 過去という複雑怪奇な依存に逃げ込んで今を破壊するかの 紙一重の選択の違いであるらしい

Posted by ブクログ

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