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アルバカーキ わが心の川、リオグランデに生きて

ルドルフォアナヤ(著者), 広瀬典生(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大阪教育図書/
発売年月日 1998/03/02
JAN 9784271114383

アルバカーキ

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商品レビュー

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2011/01/07

もうアナヤの邦訳は全部読んじゃえということで。 主人公アブランの父親探しにメスティーソ(混血)の迷いや文化・歴史の混在、さらに政治経済etcが関わってゴタゴタしています。 "Bless Me, Ultima"や『トルトゥーガ』では主人公の親が二人ともメキシ...

もうアナヤの邦訳は全部読んじゃえということで。 主人公アブランの父親探しにメスティーソ(混血)の迷いや文化・歴史の混在、さらに政治経済etcが関わってゴタゴタしています。 "Bless Me, Ultima"や『トルトゥーガ』では主人公の親が二人ともメキシコ系アメリカ人だったけど今回は…(ネタバレのため省略)だったり、アブランの親友はインディアンコミュニティー出身ベトナム戦争帰還兵で故郷へ戻る事をためらっていたりと、また違う角度から米国南西部を知ることができました。 何度かマジックリアリズムを強く押し出した場面が続くので、私がこれを英語とスペイン語混じりの原文で読んだら理解できるのか、まだまだあやしいです。 論文以外だとまだサンドラ・シスネロスとルドルフォ・アナヤ、それからアンサルドゥーアくらいしかちゃんと読んだことないけど、なぜチカーノ・チカーナ文学は男女がこんなにはっきり分かれているんだろう。 最近のはそうでもないのかな。 こんなに性別にこだわるのって不思議。 民族や性別にこだわらなくちゃいけない環境なのかな。 っていうか、民族にこだわらなくなったらそれはチカーノ・チカーナ文学と呼べるんだろうか。 少なくともスペインに征服された時点でメキシコの言語や人種はごちゃごちゃになってて、 時が経つにつれてもっとぐちゃぐちゃになってきて、 移民国家のアメリカ合衆国では「アメリカ人とはなにか」っていう問いがずーっと繰り返されてて、 そこに生活の拠点を移したメキシコ系アメリカ人は また米国内で子どもを育てたり統合されたり自分の基盤を探し続けて、 そんなチカーノ・チカーナ文学もいつかは途絶えちゃうのかな チカーノ運動で「私たちの歴史を認めたい!」という願いから育まれたそのジャンルがいつかは途切れてしまうかもしれないことは一見さみしいけど、別の見方をすればそれはアメリカ合衆国でメキシコ系アメリカ人たちがすんなりと暮らせる環境ができたという証しにもなるわけで。 いやでもまあ、そんな簡単になくならないか。 このジャンルが途切れるのは、メキシコ系アメリカ人っていう民族カテゴリー(?)がなくなるとき、と予想します!

Posted by ブクログ

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