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石原吉郎詩文集 講談社文芸文庫

石原吉郎(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2005/06/10
JAN 9784061984097

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商品レビュー

4

9件のお客様レビュー

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2021/12/31

 今どき、石原吉郎を読む人なんているのでしょうか。若い人にすすめてみると「わからない」という一言が返ってきました。彼の孤独の深さと人間凝視を「わからない」で済ませられる社会はいい社会なのでしょうか。   世界がほろびる日に   かぜをひくな  こんな言葉も響いてきますが、30年以...

 今どき、石原吉郎を読む人なんているのでしょうか。若い人にすすめてみると「わからない」という一言が返ってきました。彼の孤独の深さと人間凝視を「わからない」で済ませられる社会はいい社会なのでしょうか。   世界がほろびる日に   かぜをひくな  こんな言葉も響いてきますが、30年以上前の言葉です。  ブログでもうだうだ言ってます。よければ覗いてみてください。  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202111090000/

Posted by ブクログ

2018/08/05

詩を書きはじめてまもない人たちの集まりなどで、いきなり「詩とは何か」といった質問を受けて、返答に窮することがある。詩をながく書いている人たちのあいだでは、こういったラジカルな問いはナンセンスということになっている。「なにもいまさら」というところだろう。しかし、詩という形式がまだ新...

詩を書きはじめてまもない人たちの集まりなどで、いきなり「詩とは何か」といった質問を受けて、返答に窮することがある。詩をながく書いている人たちのあいだでは、こういったラジカルな問いはナンセンスということになっている。「なにもいまさら」というところだろう。しかし、詩という形式がまだ新鮮な人たちにとって、この問いはけっしてナンセンスではない。彼らにとって詩は驚きであり、その驚きの全体に一挙に輪郭を与えたいという衝動は、避けがたいことだからである。この問いにおそらく答えはない。すくなくとも詩の「渦中にある」人にとっては、答えはない。しかし、それにもかかわらず、問いそのものは、いつも「新鮮に」私たちに問われる。新鮮さこそ、その問いのすべてなのだ。 ただ私には、私なりの答えがある。詩は、「書くまい」とする衝動なのだと。このいいかたは唐突であるかもしれない。だが、この衝動が私を駆って、詩におもむかせたことは事実である。詩における言葉はいわば沈黙をかたるためのことば、「沈黙するための」ことばであるといっていい。もっとも耐えがたいものを語ろうとする衝動が、このような不幸な機能を、ことばに課したと考えることができる。いわば失語の一歩手前でふみとどまろうとする意思が、詩の全体をささえるのである。

Posted by ブクログ

2016/01/13

作者の石原吉郎は、自らのシベリア抑留の体験を文学的テーマに昇華した、戦後詩の代表的詩人である。 作者は、大学卒業の翌年1939年に応召され、終戦時にはハルビンの満州電電調査局に所属していたが、密告によりソ連に捕えられ、49年に反ソ・スパイ行為の罪で重労働25年の判決を受けて、53...

作者の石原吉郎は、自らのシベリア抑留の体験を文学的テーマに昇華した、戦後詩の代表的詩人である。 作者は、大学卒業の翌年1939年に応召され、終戦時にはハルビンの満州電電調査局に所属していたが、密告によりソ連に捕えられ、49年に反ソ・スパイ行為の罪で重労働25年の判決を受けて、53年にスターリン死去後の特赦で帰国するまで、8年間シベリアで抑留された。 本書は、詩、批評、ノートの3部構成となっており、批評の部には、「ある〈共生〉の経験から」、「ペシミストの勇気について」、「望郷と海」などが収められているが、それらの作品は、「日本へ帰って来てから私が読んだもので、大きな衝撃を受けた書物が二冊あります。ひとつはフランクルの『夜と霧』、もうひとつは大岡昇平の『野火』」と作者自らが語っている、『夜と霧』と並ぶ作品とも評されている。 「ある〈共生〉の経験から」では、極限の環境に置かれて、食事の分配や睡眠の場所の確保のために、他人との共生は不可欠なのであるが、その個々の目的を達した瞬間、他人に対して完全に無関心な状態に陥ることが語られ、「ペシミストの勇気について」では、誰もが一日だけの希望に頼り、オプティミストになるほかはない極限の環境の中で、ただ一人ペシミストを貫くことによって、自らの自立を保った男の話が綴られている。 極限の環境に置かれて初めて現れる人間の様々な姿と、それでも人間性を保とうとする一部の試み。。。そこから作者が見い出した普遍的な何かを充分に汲み取ることができたとは思えず、今後時間をかけて思索を続けていくべきテーマなのであろう。

Posted by ブクログ

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