『愛のない男』・・・へ、これで終わり！？と中途半端に感じました。でも飛滝が犬がダメな事が発覚。ここにきてようやくこの男にも弱点が！！とそこら辺は良かったのですが、犬への嫌がり方が私からすると「ないわー」という感じで、逆に株は少し下がりました(-_-;) 『時のない男』・・・これおもしろかった！！前二巻は音彦ｖｓ飛滝だったけど、今回は音彦はカヤの外なので。その立ち位置での飛滝との関わり合いや、危うくレイプされそうになったり、外国のおばちゃんとの交わりがあったり。 手紙を誰も読まずに燃やしてしまったのも素敵だと思いました。自分なら読んじゃいそうですけど（笑）でも５年って残酷かなあ？傍から見てるのと当人が感じる時間は同じ長さじゃないからねえ。しかも時代と身分からいって政略結婚とか普通にありそうだし。粘った方なんじゃないかなあとも思うけど。 まあ、何にせよこんなの聞いちゃったら音彦くんは例え不慮の事故で飛滝に先立たれても恋人も作れませんね（笑）飛滝はそういうのこだわらずに他の人と幸せになってくれとか言いそうなタイプかと思ってたんだけど違ったらしい・・・。バロンを演じたからこそ感情移入してしまうのかもしれないけどね。

シリーズ3作目。 音彦の愛してやまない飛滝が海外ドラマへの出演が決まり3ヶ月イギリスで過ごす為に離れ離れに。 役そのものになってしまう飛滝は自分を忘れてしまうのではと不安にかられ顔が見れるだけでもとイギリスへ向かう。 そこでまさに役の｢男爵｣になってしまっている飛滝と再会し…。 ここまで役になりきる、そのものになってしまうのって凄すぎて。 そんな飛滝に不安になりながらも、でもそんな飛滝だからこそ惹かれ惚れてと音彦の色々な葛藤が読んでいて良かった。 ラストの｢死ぬ時は手を握ってあげる｣という音彦。 切なさもあるけど幸せな最後になるんじゃないかなと。 1から音彦が役者としても人としても成長していく姿が見られる。 そして飛滝も。 シリーズ全て素晴らしい作品でした。