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コーチ
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コーチ
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
野球という競技を通して、人間性を育てたフィッツの物語。 疑問に残るのは、フィッツ自身は時代の流れに応じて、自身のスタイルを変えているのかということ。 本書にもあったように、鬼コーチが自身の雰囲気や口調、態度で子供たちを制するのは簡単なことかもしれないが、それは今の時代に果たして合...
野球という競技を通して、人間性を育てたフィッツの物語。 疑問に残るのは、フィッツ自身は時代の流れに応じて、自身のスタイルを変えているのかということ。 本書にもあったように、鬼コーチが自身の雰囲気や口調、態度で子供たちを制するのは簡単なことかもしれないが、それは今の時代に果たして合っているのだろうか? もしそれが合ってないのだとしたら、人間性というものはどのようにして育てていくべきなのだろうか? コーチという仕事、立場に関して改めて考えさせられる一冊でした。
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しばらく内向きな本ばかり読んでいたので、社会性の強いものが読みたいと思った。 てことで、ノンフィクションが読みたい、ノンフィクションと言えばマイケル・ルイス! となぜか急に思って、図書館へ行った。 でも、借りるつもりだったものはどれも貸出中で驚いた。人気あるんだなぁ。いや、いいこ...
しばらく内向きな本ばかり読んでいたので、社会性の強いものが読みたいと思った。 てことで、ノンフィクションが読みたい、ノンフィクションと言えばマイケル・ルイス! となぜか急に思って、図書館へ行った。 でも、借りるつもりだったものはどれも貸出中で驚いた。人気あるんだなぁ。いや、いいことだ。 で、なんとか見つけて借りてきたのがこの本ですが、私は、スポ根も、熱血先生も、体育会系も、全部苦手で、できるだけそういうものと関わりなく暮らしていきたいと思う方なので、今回はも一つ乗れませんでした・・・ でも、さすがマイケル・ルイス。 この人の描く人物像って、一味違う。 どこがどう違うのかうまく言えないんだけど・・・ 序盤の次の文章は笑ってしまった。 「四十三歳になったいま振り返ると、十二歳というのは "年齢" より "病気" に近いような気がする。」 まさに、日本にも中二病という言葉がありますよーと教えてあげたくなった。アメリカ人の方が2年早くかかる病気なんですかね。 この本で描かれている「コーチ」は、かなり気性の激しい怖い人物なんだけど、マイケル・ルイスが本にしたとか関係なく、コーチの真意はちゃんと多くの子供たちに伝わっているところがすごい、と思った。 やっぱり、人間って、ある種の真実や誠実さや偽りのない思いみたいなものは、目に見えなくてもちゃんと感じることができるのかなぁ。たとえ子供でも。 過保護の傾向が年々、急速に高まっている、と校長の言葉が引用されていたけれど、日本だけじゃないんだと驚いた。 世界的な傾向なのかな。 どうしてなんだろう。不思議。 昨今の私たちの価値観を方向づける何かに、そういう傾向を強めるものがあるんだろうか。 それとも、個人主義が進むとそうなるのかしら。 いずれにせよ、すごく興味深いと思った。 以前読んだ、英語学習書に引用されていたニューヨークタイムズの記事「成功する子供に育てるには」(Raising Successful children)が思い出される。 探したらネットにまだあった。英文だけど。 https://www.nytimes.com/2012/08/05/opinion/sunday/raising-successful-children.html 親の手助けは、どこまでが必要なもので、どこからが「過保護」になるのか?ということを論じている文章。 タイトルの「成功する子供」という言葉の定義は人それぞれだと思うのでいったんおいておくとして、「過保護」と、いきすぎではない「普通の保護」との線引きが私にはずっとあいまいだったけど、それがこの文章を読んで割とすっきり腑に落ちた気がして、非常に印象に残っている。 このコラム中に、「親が、子供の大学進学について、”私たちは” コロンビア大学に願書を出したんです、というような言い方をしている時は、かなり顕著な過保護の兆候」と書いてあってちょっと笑ってしまった。 いますよね、提出物とか申請書とか全部書いてあげちゃう親。 でも、自分のこととなるとなかなか客観的になるのは難しいのも事実。 私がもしこの本のコーチの指導法を直接見ていたら、やっぱり「やり過ぎ」って思って、口出しちゃうかもしれないな。 そもそも根性論大嫌いだし・・・・ 私は、この本の多くの子供たちみたいに、先生の真意をちゃんと理解できる人間なんだろうか。そこがすでに怪しい。 そういうシゴかれた経験がないから、私は嫌なことがあるとすぐ逃げ出したくなっちゃうのかもしれない、と思うと、ぐうの音も出ない。
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こういう本を読んだときは、わたしは自分を〈コーチを賞賛する側の人間〉だと思いたい。実際こんな人生の師に出会いたかった。けれどきっと言及されている現代の生徒側に近い。何かを理不尽なカタチで押し付けられるとき、納得するには多くのことを必要とする。その「多くのこと」、がコーチの「人間」...
こういう本を読んだときは、わたしは自分を〈コーチを賞賛する側の人間〉だと思いたい。実際こんな人生の師に出会いたかった。けれどきっと言及されている現代の生徒側に近い。何かを理不尽なカタチで押し付けられるとき、納得するには多くのことを必要とする。その「多くのこと」、がコーチの「人間」におさまるなら、この物語のようになるだろう。 ーーーーーメモメモーーーーー 人生で勝てない二つの難敵、不安と失敗、それらに相対したときどう行動するか。一人前になるためには、逃げずに戦うこと。
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