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夜の果てへの旅(上) 中公文庫

ルイ・フェルディナン・セリーヌ(著者), 生田耕作(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2003/12/20
JAN 9784122043046

夜の果てへの旅(上)

¥605

商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2010/05/28

医師、軍人、国連職員…

医師、軍人、国連職員、そしてこの小説で文壇の寵児となった後、その過激な思想から戦犯となり貧困と不遇の生涯を終えたあとは教会から葬儀を断られ未だ作品の公刊を阻まれるという異端の中の異端作家セリーヌの自伝的長編小説。この小説は怒り、糾弾そして絶望に満ち満ちており、かなり重くストレスフ...

医師、軍人、国連職員、そしてこの小説で文壇の寵児となった後、その過激な思想から戦犯となり貧困と不遇の生涯を終えたあとは教会から葬儀を断られ未だ作品の公刊を阻まれるという異端の中の異端作家セリーヌの自伝的長編小説。この小説は怒り、糾弾そして絶望に満ち満ちており、かなり重くストレスフル。喜びや幸福を求めない「僕」の現実に対するあまりに歪んだ解釈に現代の我々がどこまで感情移入できるのか。私にはキツイ本でしたが、あとを惹くんだよな。

文庫OFF

2024/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで読んできた小説の中で最も衝撃を受けた作品かもしれない。強烈な言葉の数々に圧倒された。 人間と人生に対する呪詛がそのまま文学になったような作品。作中の以下の文章がこの作品の方向性を端的に表している。「完全な敗北とは要するに忘れ去ること、とりわけ自分をくたばらせたものを忘れ去ること、人間どもがどこまでも意地悪か最後まで気づかずにあの世へ去っちまうことだ。・・・何もかも逐一報告することだ。人間どもの中に見つけ出した悪辣極まる一面を、でなくちゃ死んでも死に切れるものじゃない。」 人間の所業の汚さ、残酷さ、愚かさ、無知、搾取、生活の苦しみ、やりきれなさ、怠惰、退屈。これらすべてを人間・人生の真実として余すことなく暴き立てている。あまりにも強烈な言葉の劇薬。言葉で脳をぶん殴られる。

Posted by ブクログ

2022/12/04

フランス20世紀の作家・セリーヌの手になる長編。第一次世界大戦に出征した青年バルダミュは世界中を飛び回り、この世の闇を目の当たりにして失望するが…。挑戦者募集中。

Posted by ブクログ

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