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ヨーロッパ文明批判序説
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ヨーロッパ文明批判序説
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フランス文学者が文学や各種の著作物を引きながら、そこに顕われている植民地や国家、宗教に対するイデオロギー(世界観というか)を丁寧に読み解いている。 「第1部島と植民地」「第2部言説としての共和国」「第3部キリスト教と文明の意識」の3部で構成されている。 個人的には159頁のフランス国土の形(正六角形)と第三共和制のベストセラー「二人の子供のフランス巡歴(ツール)ー義務と祖国」を結びつけ「周遊(ツール)」という概念で自転車競技「ツール・ド・フランス」への熱狂を説明するところが好きだ。
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ヨーローパの国々を訪れると、その壮麗な建築物に目を奪われるが、それら建築物はアジアやアフリカ、中南米の植民地から収奪された莫大な利益が背景にあったということは、つい忘れてしまいがちである。 明治維新以来、わが国も欧米に追いつけ追い越せと追従してきたのであるが、こういう書物を読むと...
ヨーローパの国々を訪れると、その壮麗な建築物に目を奪われるが、それら建築物はアジアやアフリカ、中南米の植民地から収奪された莫大な利益が背景にあったということは、つい忘れてしまいがちである。 明治維新以来、わが国も欧米に追いつけ追い越せと追従してきたのであるが、こういう書物を読むと、ときに欧米的な価値観を畏敬するべきものとするわたしたちの考え方や感性について、あらためて振り返る機会が与えられるのである。
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